【第19回】 皆が元気に! 一歩前進の会合を 2012.11.7

中心者は満々たる生命力で
 
創価学会の会合は、広宣流布を推進する仏の会座(えざ)であり、地涌の菩薩の集いである。
恩師・戸田先生は、どんな小さな会合も、いいかげんにしなかった。常に真剣だった。
「この会合に集った人から、すべて始まるのである。この会合から勝っていくのである」と、全身全霊を注がれた。
「来てよかった!」と参加者が喜べるように、中心者は真剣に祈り、万全の準備で臨むのだ。「さあ、戦おう!」と、皆が奮い立つように、満々たる生命力で励ますのだ。
それが、一歩前進の力になる。
新しい時代を開く勢いとなる。
 
ありのまま誠実に語ろう
 
人前で話すのが苦手という人もいるだろう。でも、無理をして、言葉巧みに、うまく話そうとする必要はない。
御書には「言(ことば)と云(い)うは心の思いを響かして声を顕す」(563㌻、「三世諸仏総勘文教相廃立」)と仰せである。
大事なことは、相手に伝えたい「心の思い」を、誠心誠意、響かせていくことだ。
気取りなどいらない。ありのままでいい。自分らしく誠実に、広布への大情熱を語る。飾らず率直に、自らの体験を語るのだ。
そして皆の心を軽くし、勇気を贈るのだ。
「それなら、自分にもできる」と思えれば、一人一人が自信を持って力を発揮できる。
 
「納得」が行動を生む
 
創立の父・牧口先生以来、学会は「皆が納得できる」対話で、団結を築いてきた。
押しつけや無理強(じ)いでは、人は動かない。
「そうだ! その通りだ!」という心の共鳴から、自発の行動が生まれる。
リーダーは、皆がすっきりと戦えるよう、「分かりやすく」「明確に」、かつ「具体的に」対話を進めていただきたい。
そのためには、題目を唱えて「以信代慧(いしんだいえ=信を以って慧に代う)」の智慧を出すこどだ。皆の英知を引き出し、結集していくことだ。
自発能動の連帯を、どれだけつくれるか──ここで決まる。広布の勝利の要諦(ようてい)がある。