【第20回】 今こそ人材の流れを 2012.11.21

人の長所を見つける
 人材とは、見つけて、育てるものである。励まして、伸ばすものである。
 皆、尊い地涌の菩薩である。その人の長所を見つけ、褒めていくのだ。その人の持ち味を、広宣流布のために生かしてもらうのだ。
 リーダーは、自分の小さな尺度で人を評価してはならない。まして、好き嫌いなどの感情に左右されてはならない。自分と気の合う人間だけを大事にしていたら、本当に力ある人材は育たないからだ。
 牧口先生は、人材を育てることは「砂の中から金を探すようなもの」と言われていた。
 学会は、戦いの中で黄金の人材の流れを創ってきた。実戦こそ、最高の人材の育成だ。
 
副役職の友に光を
 副役職の友は、「異体同心」の要である。
 大事なのは、「何をなすべきか」との使命を明確にすることだ。副役職の友が具体的に責任を果たし、元気いっぱいに活躍してくれれば、組織はいくらでも伸びていく。
 後輩が正役職に就く場合もあろう。その時は、後輩である中心者を、大きな深い「信心」の心でしっかりと支えていただきたい。
 正と副が心を合わせて、「広宣流布の力を与えてください」と御本尊に祈っていくのだ。尊敬し合い、協力し合えば、勝利の歯車は力強く回転する。喜びも功徳も広がる。
 
指導は相手の側に立って
 日蓮大聖人は、青年・南条時光に「人がものを教えるというのは、車が重かったとしても油を塗ることによって回り、船を水に浮かべて行きやすくするように教えるのである」(御書1574ページ、通解)と語られた。
 リーダーは、この人には今、どう励まし、何をしてあげれば希望と勇気をもって前進できるのかと考え、手を打っていくのだ。
 一方的に指導しても、価値を生まない。耳を傾け、一緒に祈り、心を開き、心をつかむ。
 皆が最大に力を出し切っていけるように、誇りと大確信をもって朗らかに進めるように、心を砕いていくのが仏法の指導者である。
一方的に指導しても、価値を生まない。耳を傾け、一緒に祈り、心を開き、心をつかむ。
 
皆が最大に力を出し切っていけるように、誇りと大確信をもって朗らかに進めるように、心を砕いていくのが仏法の指導者である。