【第31回】 創価の全権大使たれ     (2013.6.5)

気こそ青年の特権
 青年の魂は勇気である。鋭敏さも、大胆さも、快活さも、すべて青春の特権だ。
 戸田先生は、26歳の青年の私を、学会の初代の渉外部長に任命された。重要な人物との交渉も「大作、行ってこい」と託された。
 私は、恩師の名代として、多くの人と会い、信頼を広げた。
 先生や学会を誹謗・中傷する者に対しては、徹して言論で戦った。そして、堂々と、先生の正義、学会の真実を満天下に示しきった。
 これが、私の誇り高き歴史である。
 動いた分だけ、語った分だけ、全部、自分の力となる。福運となって、わが身を飾る。
 今、私が一切を託すのも、青年部である。「私が創価学会だ」との気概で歴史を創り、広布のフロンティアを開拓してもらいたい。
出会いは仏縁の拡大
 日蓮大聖人は「あなたの国の広宣流布は、あなたにお任せする」(御書1467㌻、通解)と仰せである。その地、その場所に根ざした人が、仏縁を結び、幸福の種を蒔くのである。
 仏の使いである私たちの声が、仏の仕事をするのだ。「立正安国」も対話が肝心である。
 さまざまな人間群の中に飛び込んで対話し、打ち合うからこそ、自分の小さな境涯からも脱皮していける。
 うまく話せないことがあっても、クヨクヨせず、朗らかに挑戦を重ねていけばよい。
 人と語ることが、人間革命の直道である。
誠実の人間外交を
 広宣流布とは、味方をつくる戦いである。
 御書には、「魔及び魔民有りと雖も皆仏法を護る」との法華経の文が引かれている。敵をも味方に変えるのが、創価の人間外交だ。
 相手がだれ人であれ、青年は臆さず、同じ人間として、率直にぶつかっていくのだ。礼儀正しく、感じよく、飾らず、ありのままに信念を語ればよいのだ。
 青年の誠実ほど、人の心を打つものはない。その姿に相手は共感し、信頼を寄せるのだ。