【第39回】 「変毒為薬」の信心 (2013.10.2)

練を境涯開く好機《チャンス》に
 人生の道は平坦ではない。深い悲しみの日もある。大きな苦しみの時もある。いわんや偉大な使命に挑む青年に、難は必然である。
 しかし、悲しみが深ければ深いほど、苦しみが大きければ大きいほど、それを勝ち越えた時の喜びは、何ものにも勝る。
 私たちには、「変毒為薬(毒を変じて薬と為す)」の信心があるではないか。
 日蓮大聖人は、「わざはひ(禍)も転じて幸《さいわい》となるべし」(御書1124㌻)と仰せである。
 悩んだこと、苦労したことも、全部、いい方向へ転じることができる。必ず必ず幸福の方向へ、人間革命の方向へ、成仏の方向へと、もっていけるのだ。あとになれば、分かる。
 仏法には、何一つ無駄はない。試練の時こそ、境涯を開き、功徳を積むチャンスなのだ。
困難な時こそ題目第一で
 困難な時こそ、強き楽観主義で進むのだ。嘆いていても何も変わらない。後ろを振り返っても何も進まない。まず題目だ。題目の中に一切が含まれている。
 人生は、どこまでいっても戦いである。
 ゆえに「絶対に勝つ」と決めて祈るのだ。
 信心は限りない希望であり、自信である。たとえ地獄のような苦悩の渦中にあっても、寂光土へ変えていけるのが題目の力である。何があっても信心で立ち上がっていくのだ。
総本部と共に人材の城を
 今の苦闘は、君たち自身の生命を、金剛不壊の城と鍛え上げる盤石な土台となる。
 策や要領ではなく、すべてを御本尊に任せ、勇敢に粘り強く戦い抜いていただきたい。
 世界の同志が待ちに待っていた総本部が、今秋、威風堂々と完成する。
 一閻浮提広宣流布の未来のために、わが青年部に贈りゆく宝城である。世界の青年学会の新時代が、いよいよ始まった。
 わが学会は、永遠に人材を育て、人材で勝ち、人材で平和と幸福の道を開くのだ。
 君たちが一切の主役である。それぞれの誓願の天地に、堂々たる「人材の城」を築いてくれ給え!