正義 2 2014年 1月4日

ロシアの作家・チェーホフは記した。
「新しい生活のあけぼのが輝いて、正義が凱歌を奏する時が必ず来る」(注)
一九七八年(昭和五十三年)四月、創価学会は、山本伸一の第三代会長就任十八周年を目前にして、民衆の凱歌の祭典ともいうべき「合唱祭」に力を注いでいた。
信仰によって、人生の使命を知った喜びと生命の躍動を、友の幸せのために生きる誇りと歓喜を、歌声をもって表現し、希望の春風を、地域に、社会に送ろうとしたのである。
創価学会は、七二年(同四十七年)の秋、「広布第二章」の新しい船出を開始した。
伸一は、いよいよ本格的な世界広宣流布の流れを開こうと、着々と準備を整えてきた。
彼が会長就任以来、世界各地を回り、自ら植え育ててきた仏法の種子は、見事に芽吹いていた。
各国・地域に次々に団体も誕生し、それぞれの実情に応じて自主的に活動を推進し、広宣流布の幸の花園を広げてきた。
そうしたなかで、国境を超えて、団体と団体とが連携を強め、啓発、協力し合っていきたいとの声が起こった。
その意向に基づき、七三年(同四十八年)五月に「ヨーロッパ会議」が、八月に「パン・アメリカン連盟」が、十二月に「東南アジア仏教者文化会議」が結成された。
さらに、各国・地域の連帯を世界に広げて交流を図るために、その要となる機関を設けてほしいとの要請も出され、七四年(同四十九年)九月、東京・千駄ケ谷に「国際センター」が誕生。
次いで七五年(同五十年)一月二十六日、グアムの地に世界五十一カ国・地域のメンバーの代表が集い、歴史的な第一回「世界平和会議」が開催されたのである。
創価学会は、一閻浮提広宣流布という日蓮大聖人の御予言を、決して虚妄に終わらせることなく、現実のものとし、新しき時代の朝を開いたのである。
仏法伝持の人とは、大聖人の仰せのままに戦い抜く「行動の人」なのだ。広宣流布の勝利の旗を打ち立てる「実証の人」なのだ。