【第49回】 社会で聡明に輝く人たれ  (2014.4.5)

元気に朝を勝ちゆこう
 戸田先生は、新社会人を励まされた。
 「青年は、朝寝坊では負ける。朝が勝負だ。朝の生き生きとした息吹のなかで、活力を沸き立たせていけ! そこに成長がある」と。
 私も、先生の会社に勤め始めて、毎朝、始業の30分前には出勤し、職場を掃除して、元気いっぱいの挨拶で先輩たちを迎えた。
 もちろん、仕事によって一律には言えない。ただ夜は工夫して、なるべく早く休み、朗々たる朝の勤行・唱題でスタートすることだ。
 朝に勝て! そして生命力を満々と漲らせ、職場で光り、周囲を明るく照らしていこう。
職場は人間修行の道場
 御聖訓には「御みやづかい(仕官)を法華経とをぼしめせ」(御書1295㌻)と仰せである。
 信仰は観念ではない。人間が生き生きと働き、生活を豊かにし、職場を発展させていく。その営みのすべてが、仏法である。
 「信心」は即「生活」であり、「仏法」は即「社会」なのである。
 「信心は一人前、仕事は三人前」-皆さんの先輩方は、この心意気で仕事に挑み、歯を食いしばって、職場で実証を示してきた。だからこそ、今日の創価学会がある。
 職場は、自分自身を磨き鍛える人間修行の道場なりと決め、「三倍の努力」を心がけていただきたい。
信用を築け、青年ならば
 青年が勝ち取るべき第一のものは、信用だ。
 青春時代は、未完成が当然である。見栄を張ったり、取り繕ったりする必要はない。
 自分らしく眼前の仕事に全力で取り組む。約束をしたことは誠実に守る。失敗しても、そこから学び、また挑戦する。地道であっても、忍耐強く創意工夫を重ねていくことだ。
 そうした姿に、信用は必ず築かれる。
 仏法は「人の振舞」である。明るい挨拶、清々しい礼儀、賢い体調管理など、基本が大事だ。聡明にチームワークを創り広げながら、「さすが」と言われる一流の次元へ、日々、若き黄金の生命を高めていってくれ給え!