激闘40  2014年5月8日

山本伸一は、奄美に思いを馳せながら言葉をつぎ、利安真吉に語った。
「学会員が、本腰を入れて地域貢献に尽くしていくならば、地域の皆さんにとっては大きな力になるでしょう。
私たちは、学会にあって、一人の人を大切にすることや、自他共の幸せを創造する生き方を学んできました。
それを糧に、地域のために働いていくんです。
いつも学会員だけで集まって、何かしているというのでは、社会での信頼を勝ち取ることはできません。
その意味で、奄美から、鹿児島県から、地域建設の新しい潮流を起こしてください」
伸一は、さらに、利安に尋ねた。
「鹿児島では、現在、県総会などは企画していますか」
「いいえ、今のところは、まだ考えてはおりません」
「活動というのは、常に、皆が希望を感じる目標を掲げて、喜々として進んでいけるようにすることが大事なんです。
目標がないと、前進の流れは滞りがちになってしまう。
すると、どうしても、組織は淀んでいくんです。
特に青年には、そうした目標が必要です。
道を行くにも、平坦で、真っすぐなだけでは、単調で、飽きてしまいます。
山もあり、谷もあり、野もある道を、
『さあ、頑張ろう』と、一つ一つ踏破していくから、新しい挑戦の喜びが生まれ、心も引き締まるんです。
鹿児島県には、広大な九州研修道場があるんですから、そこを有効に活用して、県総会を開いてはどうでしょうか。
研修道場も、会館も、広宣流布のために最大に活用していかなければ、意味がありません。
すべては、広布のためのものであり、会員の皆さんのためにあるんです」
「では、ぜひ、九州研修道場で県総会を開催したいと思います」
「わかりました。今日、鹿児島会館では、県の最高会議があるんですね。そこでも、よく協議してみてください」