【第59回】 教学は最高の勝利の武器!(2014.9.3)

御書を繙き自分を磨け
 御書の一文字、一文字には、日蓮大聖人の民衆救済への大情熱が漲り、正義の師子吼が刻まれている。御書を繙けば、わが胸中に、仏の大生命が脈打ち、仏の声が轟き渡る。
 毎日、一行でもよいから、拝読していこう。
 「日興遺誠置文」には「当門流に於ては御書を心肝に染め」(御書1918㌻)と仰せである。
 人間の心は、縁に触れて揺れ動くものだ。だからこそ、御書を「心の師」(同1088㌻)と定めて、最高無上の正道を進むのだ。
 日蓮仏法は、世界一の生命哲学である。
 この仏法を根本に生きれば、世界一の生命の哲人、幸福の博士に必ずなっていける。
共に成長の教学試験に
 教学は、最高の勝利の武器である。
 戸田先生は『御書全集』の「発刊の辞」で、その研鑽の姿勢を剣豪の修行に譬えて、「厳格なる鍛錬は、学会の伝統・名誉ある特徴」と断言された。
 いよいよ教学試験の秋の到来である。
 御聖訓に「法門を身につけていく人を頼りに法門を聴聞するようにしなさい」(同1224㌻、通解)と仰せの通り、求道の心で学び合う若人の姿ほど、美しく気高いものはない。
 どうか、試験を受ける側も、教える側も、共に主役なりとの自覚で切磋琢磨し、大いに学び、成長してもらいたい。
 そして、皆が「信心の勝利者」即「青春の勝利者」となっていただきたい。
哲学なき時代に光を
 わが恩師は、「信は理を求め、求めたる理は信を深からしむ」と言われた。教学によって信心が深まる。実践の力が強まる。「行学の二道」は人間革命の直道なのである。
 「わかる」ことは「かわる」ことだ。
 今は「哲学なき時代」である。人類の宿命を転換する「新しい思想」「力ある哲学」が渇仰される。心ある人は、真剣に求めている。
 「平和と幸福の大哲理」を持《たも》った、君たち、貴女《あなた》たちこそ、世界の希望の光だ。その自覚と誇りに燃えて、きょうも御書を開こう!