【第63回】 地涌の底力を発揮せよ! (2014.11.5)

我らには幸福勝利の秘術あり
 
 広布と社会の第一線を走る創価の青年は、責任が大きい分、苦労も多い。仕事や生活の悩み、また病魔と闘う友もいることだろう。  
 しかし、日蓮大聖人は、「真実に、一切衆生(いっさいしゅじょう)にとって、色心(しきしん)の留難(るなん)を打ち破る秘術(ひじゅつ)は、ただ南無妙法蓮華経以外にない」(御書1170ページ通解)と断言なされた。
 
 学術・医術・技術・芸術などの全(すべて)ての術を生かし切って、最大に勝てる秘術が、信心である。無限に行き詰(づ)まらない、一切を変毒為薬(へんどくいやく)できる幸福勝利の秘術なのだ。
 いかなる時も題目を忘れず、自らの技や英知を磨(みが)きながら、強気で進んでもらいたい。
 
 宿命を使命に変える劇を仏法では「願兼於業(がんけんおごう)<願いが業を兼ねる>」と説く。人々を救うために、自ら願って、あえて悪世(あくせ)に生まれ、宿業(しゅくごう)と戦っているのだ。
 そして、その挑戦と勝利の現証(げんしょう)を通して、仏法の偉大さ、生命の尊厳(そんげん)と広大無辺(こうだいむへん)の可能性を、一人また一人に示し切っていくのである。
 どんな宿命であれ、必ず勝つど決めて立ち向かえば、それは尊き使命に変えられる。
 ゆえに、何があっても嘆(なげ)かずに、「煩悩即菩提(ぼんのうそくぼだい)」の哲理を抱(いだ)いて、広宣流布の大闘争(だいとうそう)に挑みゆくのだ。ここに、悩める友を励まし、平和の連帯を広げゆく道がある。これほど生き甲斐(がい)、戦い甲斐のある青春の劇はない。
 
 新たな希望のスクラムを開け
 「諸法実相抄(しょほうじっそうしょう)」には、「皆地涌の菩薩の出現に非(あら)ずんば唱へがたき題目なり」(同1360ページ)と仰せである。
 
 わが恩師・戸田城聖先生は語られていた。
 「御本仏・日蓮大聖人より、末法現代の広宣流布を託(た)された地涌の菩薩の集いであり、仏意仏勅(ぶついぶっちょく)の団体こそ、創価学会なのだ」と。
 
 「我、地涌の菩薩なり!」との深き自覚(じかく)をもって、真剣に祈る時、無限の勇気と智慧(ちえ)が湧(わ)いてこないはずがない。
 菩薩とは行動である。地涌の底力(そこじから)を発揮(はっき)し、新たな希望のスクラムを開いていくのだ!