【第36回】 無上の哲学を学ぶ誇り (2014年11月21日)

予少量(よしょうりょう)為(な)りと雖(いえど)も忝(かたじけ)くも大乗を学す蒼蠅驥尾(そうようきび)に附(ふ)して万里を渡り碧蘿松頭(へきらしょうとう)に懸(かか)りて千尋(せんじん)を延(の)ぶ? 
立正安国論、26ページ)
 
通解
 私はとるに足らない身であるけれども、かたじけなくも大乗の教えを学んでいる。青バエは、驥(き)(一日に千里を走るという名馬)の尾に止まっていれば万里を渡り、緑のつたかずらは、松の枝先にかかっていれば千尋の高さまで伸びることができる。
 
同志への指針
 
  かの大歴史学者トインビー博士も「大乗仏教」の英知を真摯(しんし)に探求されていた。
  大乗の真髄(しんずい)を学ぶことは、どれほど深き宿縁であるか。
  永遠の生命尊厳の哲理とともに、永遠の幸福の大境涯を開くことができる。究極(きゅうきょく)の立正安国の法理とともに、究極の平和の大連帯を築くことができる。
 我らは無上の哲学を実践し、万里を悠然(ゆうぜん)と進むのだ。