小説「新・人間革命」大道 39 2015年3月27日

八月二日夜、東京・荒川文化会館に、さわやかで、力強い歌声が響いた。
東京支部長会の席上、東京の歌「ああ感激の同志あり」が発表されたのである。歌の披露に先立って、山本伸一が見守るなか、第二東京本部長で副会長の山道尚弥が登壇した。
「皆さんは、『東京の歌』は、いったい、いつ発表されるのかと、気をもんでおられたのではないかと思います。
ところが、昨日の『聖教新聞』に掲載された、東京の歌『ああ感激の同志あり』の歌詞と楽譜を見て、山本先生が作詞してくださったことを知り、大喜びされたのではないでしょうか。
大変におめでとうございます!
それでは、ここで、私たちが待ちに待っていた、山本伸一作詞、東京の歌『ああ感激の同志あり』の歌詞を発表いたします。
  
  一、おお東天に 祈りあり
    元初の生命の 曙は
    春の桜の 匂うごと
    喜び勝たなん 力あり
  
  二、おお中天に 燦々と
    日天我等を 護らんと
    いざや戦士に 栄あれ
    汝の勝利は 確かなり
  
  三、夕陽をあびて 尊くも
    地涌の友等は 走りゆく
    彼方の法戦 満々と
    ああ感激の 同志あり
  
  四、夜空に満天の 星座あり
    満たせる胸は 高鳴りて
    仏の使いに 誇りあり
    ほまれの東京 光あれ」
 
「感激の同志」という言葉が、皆の心をとらえた。新鮮味を感じた。
感激──それは、人と人との触れ合いのなかにある。勇んで行動するなかに生まれる。そして、感激こそが、前進の活力となる。