小説「新・人間革命」大道 59 2015年4月20日

 
神奈川の歌に引き続いて、北陸の歌「ああ誓願の歌」の歌詞が発表された。
  
 一、ああ誇りなり コスモスと
   レンゲの薫る 故郷に
   ああ常楽の 北陸は
   いざや謳わん 幸の広布を
  
 二、平和の陣列 田園に
   友と友との 握手あり
   ああ遊楽の 北陸は
   起ちゆく君の 晴れ姿
  
 三、白雪踏みし 行進は
   心も軽く 飛び舞いて
   ああ同心の 北陸は
   冬の吹雪に 気高くも
  
 四、妙法勇者の 足跡は
   護らん諸天も 勇み立つ
   ああ誓願の 北陸は
   功徳の調べと 友の曲
  
山本伸一は、北陸の同志に語りかけた。
「歌詞は、四番までありますが、それぞれ三行目が大事です。
『常楽の北陸』とは、満々たる生命力をたたえ、どんな苦難に遭遇しようが、常に人生を楽しみきっていける境涯です。
『遊楽の北陸』も、自由自在の満足しきった境地です。
幸せになるための信仰なんですから、楽しく、弾む生命で、学会活動にいそしんでいくことが肝要です。
それには、信心は義務ではなく、権利であることを心に刻むことです。
受け身ではなく、自ら積極的に、戦いを起こしていくなかに、歓喜が生まれます。
人に言われて、ようやく重い腰を上げるのと、自分から、「よし、こうしよう!」と決めて活動するのとでは、勢いも、喜びも違います。
日々の学会活動が、楽しくて楽しくてしょうがないという人は、自ら勇んで行動を起こした人です。それが信心なんです」