【第75回】 心に太陽を! 朗らかに進め (2015.6.6)

リーダーは笑顔で励ませ
笑顔には、不思議な力がある。
日蓮大聖人は、日に二、三度、親に笑顔を見せるだけでも親孝行になるのだと、青年に教えられた(御書1527㌻、趣意、「上野殿御消息」)。
笑顔は笑顔を生む。聡明な振る舞いが幸福を広げるのだ。
御書には、「笑う」ことを「咲う」とも書かれている。自分らしく前進し向上する精神の充実が、笑顔の花と咲き表れるのだ。
もちろん、無理をする必要はない。苦しい時は苦しいままに、題目を唱えながら、ありのままの生命を輝かせていけばよい。
リーダーの皆さんは、行くところ向かうところで、皆がそれぞれの希望の花を咲かせていける励ましをお願いしたい。
 
自分も、周囲も、元気に
大変だからこそ、「朗らかにいこう!」と決めることだ。その人は、すでに勝利しているからだ。
うまくいかない時は、原点に戻ればよい。
たとえ、職場の雰囲気が暗くギスギスしていたとしても、「自分がもっといい職場にしよう」と思えばよいのだ。自分が太陽になれば、やがて暗い影は消え去っていく。
若き日に詠んだ私の一詩を贈リたい。
「青年は/真剣に 目的に進む時/最も尊く 最も気高い/――されど 決して/微笑(ほほえみ)を忘れてはならぬ/常に快活であれ/中天の太陽のように――」
 
君よ嘆くな、強くあれ
真剣と深刻とは違う。勇敢と悲壮とは違う。勇気の人は明朗である。確信の人は冷静である。知性の人は余裕がある。
大聖人は、竜のロの法難にお供する四条金吾を、「これほどの悦(よろこ)びをば・わらへかし」(同914㌻、「種種御振舞御書」)と励まされた。
法は、誰もが強く明るく生き抜くためにある。君よ、嘆かず、恐れず、仏の頑健な生命力を発揮して、一日一日を勝ち切ろう!