【第76回】 青年の行動が “時” を創る 2015.6.17

広布拡大の先駆者たれ
 
御聖訓には、「一闇浮提(いちえんぶだい)にひろまらせ給うべき瑞相(ずいそう)に日蓮さき(魁)がけしたり、わたう(和党)ども(共)二陣三陣つづきて」(御書910㌻、「種種御振舞御書」)と仰せである。
 
日蓮仏法の魂は、「さきがけ」の勇気だ。
この勇気に燃えて、「二陣三陣」と、創価の青年が立ち上がったからこそ、日本中、世界中に、大法弘通の波動が広がってきた。
これが、変わらざる拡大の方程式である。
まず自分が、決然と一人立つことだ。思い切って行動を起こすことだ。
先陣の苦労は大きい。しかし、その分、大きく人間革命できる。必ず諸天に守られる。
「我、広布拡大の先駆者なり!」と誇りに胸張り、人材の流れを開いていってくれ給え。
 
社会の平和と安穏のため
平和な社会、安穏な地域を築くためには、生命尊厳の正しき思想を打ち立てることだ。
大聖人は、絶え間ない三災七難を深く憂い、「結句は勝負を決せざらん外(ほか)は此(こ)の災難止(や)み難(がた)かるべし」(同998㌻、「治病大小権実違目」)と断言なされた。
正義が勝ち栄え、正法が興隆することが、民衆の幸福と、国土の繁栄に連動していく。
その推進力が「立正安国」の対話である。伸び伸びと信仰の歓喜を語ればよい。信心していて良かったことを伝えればよい。
確信に満ちた朗らかな声は、相手の生命の奥底(おうてい)に、必ず響いていくものである。
 
創価の哲学を時代精神
創価の父・牧ロ常三郎先生は、人類の歴史が、軍事的、政治的、経済的競争の時代から、人道的競争の時代へ移行すると展望された。それは、国や文化の違いを超え、触発し合い、人類への貢献を競い合う時代といえる。
キーワードは「友情」である。主役は「青年」である。「仲良くしよう」という心を広げ、新たな “時” を創るのだ。
青年が自らの行動で、青年を糾合(きゅうごう)するのだ。
目の前の友と語らい、友情を結ぶ。最も地道で最も確実な平和の王道が、ここにある。