【第78回】 わが生命を磨く向上の夏 2015.7.15

信心即生活のリズムで
まず祈りから出発だ。そして祈った通りに行動する。これが「信心即生活」である。日蓮大聖人は、「此(こ)の妙法蓮華経を信仰し奉る一行(いちぎょう)に功徳として来(きた)らざる事なく善根として動かざる事なし」(御書500㌻、「聖愚問答抄」)と仰せになられた。
妙法という大宇宙の根本の大法則に合致した一日一日が、どれほど大きな功徳と善根を積み広げていけるか、計り知れない。
朝晩の勤行・唱題は、究極の健康と勝利のリズムだ。暑い夏だからこそ、白馬が大草原を駆けゆくような清々(すがすが)しい題目で、生命力満々と、きょうも価値創造の行動を!
 
心を結ぶ友好の深化を
友との良き連帯は、何ものにも勝る宝だ。
夏は、懐かしい旧友との再会や、新しい友人との出会いの機会も多い。青年らしく伸び伸びと交流し、友好を広げゆくことだ。
法華経の修行の真髄は、不軽菩薩の「人を敬う」振る舞いにあることを忘れまい。
誠実に、闊達(かったつ)に、聡明に友情を育むことが、そのまま大事な仏縁を結ぶことになる。
直接会えずとも、連携を取る。声を掛ける。「お元気ですか?」――その心のつながりが、人は嬉しいものだ。相手に即して、家族のこと、仕事のこと、近況などを気づかいながら語らえば、心と心はよリ深く通い合う。
仏法とは、最極の人間学の実践である。
 
眼前の課題に勇んで挑戦
人間革命の舞台は、どこにあるのか?
「今ここ」である。目の前の課題に勇んで挑戦するなかに、常に青年の成長はある。
わが恩師・戸田先生は教えてくださった。
「鉄は熱いうちに打て! 人間も若いうちに自らを鍛えねばならない」
尊い使命ある君たちだ。希望の未来へ、心も体も頭も、磨き鍛え上げていただきたい。
人知れずに努力を重ね、忍耐強く、苦労し抜いた人が、青春の勝利者である。
この夏、力強くダイナミックな行動力で、一回り大きく成長していってくれ給え。