【第80回】 先手を打ったところが勝つ 2015.8.19

最高の作戦から最高の行動へ
一つ一つの課題について、皆で真剣に協議し、智慧を出し合い、先手、先手を打っていく。これが学会の強さである。
御聖訓には、「謀(はかりごと)を帷帳(いちょう)の中に回(めぐ)らし勝つことを千里の外に決せし者なり」(御書183㌻、「一昨日御書」)と仰せである。万事において、最高の作戦を練り、勝利を決することを教えておられる。
どうすれば同志が喜ぶか、広宣流布が進むか、人材が育つか――常に祈り、思索し、中心者で心を合わせ、打ち合わせていくのだ。
そして、皆で一致したら、すばやく「最高の行動」に出る。ここに常勝の要諦がある。
 
新任リーダーは百日が勝負
各地で新たなリーダーが誕生している。
地湧の青年の躍動は、何よりも頼もしい。
任命を受けたら、「最初の百日が勝負」である。初心のままに、走り抜くのだ。
リーダーにとって大事なことは、「責任」である。責任をもって友の幸福を祈り、責任をもって、広布のために地域を駆けるのだ。
自ら激励に歩き、一人一人と会い、語り合う。これこそ、尊い仏道修行である。
メンバーのために汗を流した分、組織は発展していく。それが、永遠に朽ちない自身の福運となる。全部、自分に還ってくるのだ。
「我は勝ちたり!」という歴史を頼む。
 
賢く大きな心で同志を大切に
リーダーは、大鷲(おおわし)が飛ぶような、悠々たる境涯で名指揮をお願いしたい。賢く大きな心で友を包み、皆を人材に育ててほしい。
日蓮大聖人は、四条金吾のことを「極めて負けじ魂の人であり、同志を大切にする人である」(同986㌻、通解、「可延定業書」)と讃えられた。
「尊き同志のために」との一念に立つ時、限りない勇気と活力が湧いてくる。
もちろん、一人で全てを抱え込む必要などない。「共に戦おう!」という心で、皆を尊敬し、皆の力を引き出していくのだ。
その中で、「あの人も人材だ」「この人も人材だ」と見えてくる。そこから、共戦の陣列が必ず陸続と生まれていくのだ。