【第65回】 尊極の生命を引き出す   (2015.9.11)

末代の凡夫出生(しゅっしょう)して法華経を信ずるは人界に仏界を具足する故なり
観心本尊抄、241㌻)
 
〈通解〉 末代の凡夫が人間と生まれてきて、法華経を信ずるのは、人界に、もともと仏界を具足しているからである。
 
~同志への指針~
誰人(たれびと)も仏界を具えているからこそ、妙法を信じられる。無上の生命の輝きを求めゆく万人の奥底(おうてい)の願いに応えるのが、我らの仏法対話だ。
ゆえに身構えたり、気負ったりする必要などない。ありのままの人間性で、相手の幸福を祈り、生命の無限の可能性を「信ずる」心を呼び覚ましていく。この語らいが、自他共の仏界を引き出す尊極な行為である。