【第32回】 見事な勝利の一日一日を  (2015.11.1)

全国各地で、支部総会、地区総会が大成功で行われている。功徳の体験あり。希望の歌声あり。友情広がる有意義な集いとなり、うれしい限りである。
出会いは人生の花だ。信じ合える絆は宝だ。
私も、正義に生きる恩師・戸田先生との出会いが人生を決めた。苦悩渦巻く社会で、この流転から人々を解放し、困難を打開しゆく仏法ならば、一生をかけてみよう──こう決意して、師弟の道を歩み始めた。
「自分は、妙法を流布しきって、この人生を飾るのだ」「一生涯、民衆の本当の味方となって、生き抜いていこう」──わが一念を定めれば、全てが開けていく。信心根本の軌道ほど、強く、充実した人生はない。
        *   *
戸田先生は時に散策しながら人生哲学を教えてくださった。
ビル街のせわしない光景に、心まで殺風景になってはいけないなと呵々大笑《かかたいしょう》して語られた。
「大作、一緒に青空を見上げようよ。無限の世界は美しいな。人間もまた、無限のものをもっているから、美しくあらねばならないな」と。
心広々と、境涯を高めていくことだ。妙法流布によって、平和で安穏な社会を築いていくのだ。皆の心を明るく豊かにしながら、美しい人間文化を花開かせるのが、創価の世界である。
いよいよ我らの創立の月だ。油断せず、健康・無事故で、見事な勝利の一日一日を積み重ねていっていただきたい。
仏法は「現当二世」──現在と未来を勝つためにある。過去世にいかなる宿業があろうとも、一切を必ず「変毒為薬」していける妙法である。
御聖訓に「災《わざわい》来《きた》るとも変じて幸《さいわい》と為らん」(御書 979㌻)と仰せだ。たとえ転んでも、くよくよせずに、また立ち上がって、前へ前へと進めばいい。現在から未来へ挑戦し抜く人が、友に勇気と希望を贈れるのだ。