【第85回】功徳を広げる仏法対話 (2015.11.4)

真実の言葉ほど、胸に響くものはない。
体験が大切である。悩みと戦い、苦労して勝ち取った体験以上の真実はないからだ。
飾らず、繕(つくろ)わず、ありのままの信心の喜びを伝えれば、相手の生命に仏種(ぶっしゅ)が蒔(ま)かれる。
御聖訓には『この娑婆(しゃば)世界は、耳で仏法を聞いて、成仏する国土である』『この法門を耳にする、すべての衆生は、功徳を得ていくのである』〈御書 415p 通解〉と仰せである。
難しい話をする必要はない。明るく誠実に語り切れば、それでよいのだ。
妙法の種は、必ず必ず、花開く時が来る。
 
『言葉の力』が心を結ぶ
言葉には、色があり、熱がある。景色があり、音楽がある。言葉一つで、希望の太陽を昇らせ、勇気の曲を奏でることができる。
戸田先生は『心と心の交流、友情の拡大、異なる文化の理解を育む人間主義の対話が大事である』と教えてくださった。
『一切の法は皆是れ仏法なり』〈564p〉である。仏法の世界は大きい。その智慧は、すべてに通ずる。
文学でも、芸術でも、スポーツでも、また、お互いの好きなものなど、何でも語り合い、ロマン豊かに友好を深めていくことだ。
声を惜しまず語った分だけ、仏縁が結ばれる。言葉の力で、人間の連帯の門を開くのだ。
 
生き生きと弾む声で
人生は、生き生きと動き、戦う人が勝つ。これが鉄則である。
その勝ちゆく息吹は『声』に現れる。
一言の元気な挨拶で、自分も相手も清々しい命に変えることができる。若いのだから、臆(おく)さず、どんどん声を出していくのだ。
原動力は、朗々たる題目である。
日蓮大聖人は『白馬のなくは我等が南無妙法蓮華経のこえなり』〈1065p〉と示された。大変であればあるほど、白馬が嘶(いなな)くような張りのある勤行で、一日を出発しよう!
妙法という大宇宙の最極の音声(おんじょう)で、満々と生命力を漲(みなぎ)らせ、今日も勝ち進め!