【第86回】師弟の息吹で広布は進む (2015.11.18)

          
「随縁真如(ずいえんしんによ)の智(ち)」を発揮(はっき)せよ
社会は変化の連続である。変化に即応(そくおう)するとともに、時代の動きを先取(さきど)りして、価値を創造していくのが、創価の青年の本領(ほんりょう)である。
その源泉(げんせん)が、妙法から湧(わ)き出ずる智慧(ちえ)だ。
題目の「南無(なむ)」とは「帰命(きみょう)」の意義であり、御義口伝(おんぎくでん)には、「命(みょう)とは本門随縁真如(ずいえんしんによ)の智(ち)に命(もとづ)くなリ」(御書708ページ)と示されている。
正しき信仰は、硬直(こうちょく)した教条(きょうじょう)主義とは無縁(むえん)である。いかなる現実にも、生き生きと自在(じざい)に英智(えいち)を発揮(はっき)して、活路(かつろ)を開きゆく原動力なのである。ゆえに、決して行き詰(づ)まらない。
 
使命に生きて生き抜け 
戸田先生は、期待を込めて語られた。
「青年ならば、その立場立場で、喜んで生きることだ。自らの使命に生き切るのだ。
苦しいことがあっても、明朗(めいろう)であれ!
わが舞台で、日本一、天下一を目指せ!これが青年らしい生き方だ」
自分の心がどうかである。他人が決めるのでも、環境で決まるのでもない。愚痴(ぐち)や文句(もんく)を言う前に、一歩踏(ふ)み出してみよう。
「自分は、これでいく」と腹(はら)を決めるのだ。
そして、強く朗(ほが)らかに進むのだ。最高峰(さいこうほう)を目指してベストを尽くし、「これでよし」と悔(く)いなく叫(さけ)ぶのだ。
師弟不二(していふに)とは、師匠も弟子も師子王となって戦い、断固(だんこ)と勝ちまくることである。
 
心を合わせて勝利劇を
我らの創立の日は、師弟不二の出発の日だ。
創価教育学体系』の発刊も、若き弟子・戸田先生の陰(かげ)の奮闘(ふんとう)あればこそ、実現した。
 
「師弟相違(していそうい)せばなに事(ごと)も成(なす)べからず」(同900ページ)である。
広宣流布誓願(せいがん)する師弟の心が一致(いっち)すれば、万事を成ずることができる。
私も、いとまあらば唱題に励(はげ)み、「戸田先生だったら、どうされるだろうか」と常(つね)に考えて、一心不乱(いっしんふらん)に行動してきた。
だから、力が出た。必ず道が開けたのだ。
わが愛弟子(まなでし)たちも、師弟の息吹(いぶき)を漲(みなぎ)らせて、敢然(かんぜん)と勝利劇を綴(つづ)ってもらいたい。