【第87回】一年の総仕上げから希望に燃えて明年へ (2015.12.2)

青年は悩んでこそ成長
 
60年前の師走、戸田城聖先生は、翌年の ″大阪の戦い″に挑(いど)みゆく私に言われた。
「大ちゃん、人生は悩まねばならぬ。悩んで初めて信心もわかるんだよ。それで偉大な人になるんだ」と。
全てを見守ってくださっている師匠の励ましに、命の底から勇気が液(みなぎ)ってきた。
青春は悩みとの戦いだ。成長しているから悩む。悩みがあるからこそ、より成長できる。
いわんや、広宣流布の大闘争(だいとうそう)の中で悩む。
それは、仏の悩みに通ずる。「煩悩即菩提(ぼんのうそくぼだい)」という法理の上から、大きく悩んだ分だけ、大きな境涯(きょうがい)が開かれていくことを忘れまい。
 
今こそ自身の発逃顕本を
今いる所の発展は、自身の向上から始まる。
自分が率先(そっせん)して行動し、労苦(ろうく)を惜(お)しまない。その中でこそ、自分自身を革命できる。
日蓮大聖人は、「花は咲(さ)いて木の実となり、月は出て必ず満(み)ち、灯火(ともしび)は油をさせば光を増(ま)し、草木(そうもく)は雨が降れば茂(しげ)っていく。(それと同じように)人は善根(ぜんこん)を積(つ)めば、必ず栄える」(御書1562『通解)と断言なされている。
人のため、皆のためにと苦労したことは、全部、自らの福運となり、実力となる。その人が、周囲をも栄えさせていける。大変な時にこそ題目を唱え、体当たりでぶつかって、わが生命の発逃顕本(ほっしゃくけんぽん)を果(は)たすのだ。
 
常勝の総仕上げと出発を
何ごとも、総仕上げが肝心(かんじん)だ。一年もまた同じである。終わり良ければ、全て良しだ。
慌(あわ)ただしい年末だからこそ、決して油断(ゆだん)せず、無事故で、健康第一に、充実の一日一日を悔(く)いなく勝ち取っていただきたい。
ともあれ、戸田先生は若き友に言われた。
創価の師弟に、一生をかけていけ! 後悔(こうかい)は絶対ない。勝利の笑顔で、勝利と幸福で、人生を必ず飾っていけるよ!」と。
さあ、「拡大」の年へ、私と一緒に、希望と勇気の翼(つばさ)を大きく広げてくれ給え!友と広布のロマンを朗らかに語り合いながら、常勝幸福(じょうしょうこうふく)の連帯(れんたい)を拡大しようではないか!