【第36回】 大誠実で味方をつくれ  (15.12.6)

今の一念(いちねん)が、未来をつくる。
明年は「世界広布新時代 拡大の年」。
昭和31年、「大阪の戦い」「山口開拓指導」の拡大の歴史から60周年となる。 
大阪の戦いで打ち立てた1万1111世帯の弘教。さらに山口開拓指導で切り開いた10倍の発展。全ては、偉大なる同志(どうし)と共に築(きず)いた不滅(ふめつ)の金字塔(きんじとう)だ。
この世から「悲惨(ひさん)」の二字をなくしたい。燃えるような戸田先生の思いを、わが誓願(せいがん)として戦った。師に勝利を報告することが、無上の誇りであった。師の心を心として、広布の最前線へ飛び込んでいったのである。
新しい拡大のホシとは何か。
祈りから始めることだ。 最高の智慧(ちえ)、最高の行動だ。
戸田先生は「外交というものを自分の一生の地盤(じばん)にすることだ。立派(りっぱ)な人間としての大外交をしていきなさい」と言われた。どんどん人と会い、対話せよ!人の心をつかみ、味方をつくれ!これが先生の励ましであり、薫陶(くんとう)であった。
苦しんでいる友の心に幸せの種を蒔(ま)き、一人の友に大誠実を尽(つ)くそう。その根本の力は題目だ。生命力と英知(えいち)が湧(わ)き、苦難(くなん)を乗り越(こ)える勇気(ゆうき)がみなぎる。
大阪でも、山口でも、常に共に御書を拝した。
  御義口伝(おんぎくでん)には「一念に億劫(おくごう)の辛労(しんろう)を尽(つ)くして、自行化他(じぎょうけた)にわたる実践に励んでいくなら、本来(ほんらい)わが身に具(そな)わっている仏の生命が瞬間瞬間(しゅんかん)に現れてくる。いわゆる南無妙法蓮華経は精進行(しょうじんぎょう)である」 (御書790ページ、通解)と仰せである。
広布のために戦い続ける人が仏だ。歩(あゆみ)み通すのが仏道修行である。そのなかで健康になり、信心も深まる。
「師子王(ししおう)の心」を取り出して、人間革命していくのだ。
一切の勝利の要諦(ようてい)は、どこまでも師弟不二(していふに)、異体同心(いたいどうしん)の団結(だんけつ)を貫(つらぬ)くことである。
さあ、世界の友と心一つに、悔(く)いのない前進を! わが地域に広宣流布の新しい夜明けを!