小説「新・人間革命」 力走12 2016年4月6日
何事も、油断し、基本がおろそかになった時に事故が生じる。
広宣流布は魔との攻防戦であり、気のゆるみがあれば、そこに魔が付け入ってくる。
「皆さんが活動を推進するうえで、“困っている”ということがあれば、本部長等の幹部に相談してください。
また、納得のできない指導をする幹部がいたら、遠慮なく、最高幹部に相談していただきたい。
重ねて申し上げますが、支部のみんなが縦横無尽に活躍できるように、協議を大切にし、皆の意見を尊重していくことです。
そこに最も安定した持続の前進があります。
もしも協議が行き詰まり、意見の一致をみない場合には、一緒に唱題することもいいでしょう。
御書を拝して、信心の原点に立ち返ることも必要でしょう。
ひとことに支部の幹部といっても、年代も異なるし、様々な考え方の人がいます。
意見の違いはあって当然です。しかし、それを乗り越え、心を合わせ、団結していくことで、人間共和の模範を、地域に、社会に示していくことができます」
伸一は最後に、「大切な、大切な支部員の皆さんを、くれぐれもよろしくお願いいたします。
私に代わって守ってください。支部長・婦人部長の皆さんに心から感謝申し上げます」と言って、話を結んだ。