【第13回】立宗の大精神を胸に (2016.4.28)

 
南無妙法蓮華経と高声によばはりて二十余年をふる間(あいだ)・或(あるい)は罵(の)られ打たれ或は疵(きず)をかうほり或は流罪に二度死罪に一度定(さだ)められぬ、其(そ)の外の大難数をしらず (妙密上人御消息(みょうみつしょうにんごしょうそく)、1240ページ)
 
(通解)
日蓮は)南無妙法蓮華経と高声(こうしょう)に題目を唱(とな)えて、二十余年を経(へ)た。
その間というものは、あるいはののしられ、あるいは打たれ、あるいは傷(きず)を受け、また流罪(るざい)には伊豆(いず)、佐渡(さど)と二度あい、さらには一度、竜(たつ)の口の法難(ほうなん)という死罪(しざい)に定められたのである。それ以外の大難は数知(かずし)れない。
 
同志への指針
立宗のその日から、妙法流布に一身を捧(ささ)げ、幾多(いくた)の大難を越(こ)えられた大聖人の御振る舞いが偲(しの)ばれてならない。
末法の一切衆生を救う」との大誓願。「民衆を不幸にする邪悪(じゃあく)は許(ゆる)さない」との大情熱。「いかなる苦難にも屈(くっ)しない」との大確信――。
我らには、この宗祖の大闘争に連なる誇りがある。「師子王の心」で世界広宣流布と立正安国(りっしょうあんこく)の万年の大道を開きゆくのだ。