小説「新・人間革命」 清新38 2016年年7月29日



役員の青年らの激励を続けた山本伸一は、同行していた副会長の関久男に言った。
「東北には、立派な青年たちが育っているね。春になれば、根雪を破っていっせいに若芽が顔を出し、やがて新緑の季節が来る。
東北の緑は、ことのほか美しい。
清新の息吹にあふれている。東北の青年たちを見ていると、その草木の力を感じさせるね。
今はまだ、風雪の季節だ。しかし、春は、そこまで来ているんだ。
この青年たちが、必ず根雪をとかし、二十一世紀には、創価の春を、そして、新緑の季節を開いてくれるよ」
未来を仰ぐように目を細め、笑みをたたえて語る伸一の声は弾んでいた。
青森県新春記念指導会は、午後一時半過ぎから開始された。
勤行に続いて、県長の加取伸介ら県幹部のあいさつとなった。
加取は「今日は『成人の日』です。いよいよ青森が、広布の若武者として出陣する日です!」と呼びかけた。
また、婦人部の代表は、はつらつと訴えた。
「東北、なかでも青森の使命である広宣流布の総仕上げに向かって、私たち婦人部は、唱題第一、実践第一、団結第一で、明るく、粘り強く、新しい挑戦を開始してまいります。
そのために、まず私自身から、徹底して皆さんとお会いし、心を通わせ合い、すべての活動の先頭を切ってまいります!」
すると伸一は、大拍手を送りながら、県長の加取ら壮年幹部を見て言った。
「婦人部が一生懸命に頑張ろうとしているんです。
本来ならば、ここで壮年部が、『いいえ、私たちが戦いますから、婦人部の皆さんはお休みになってください』と言うべきじゃないの。
やっぱり、最後の総仕上げは、壮年でしょ。違いますか?」
婦人たちから大拍手が起こった。
壮年が立ち上がれば、皆が安心できる。
「男らしさとは、戦うことにある」(注)
 
小説『新・人間革命』の引用文献
 注 『マハトマ・ガンジー全集 33巻』インド政府出版局(英語) 
役員の青年らの激励を続けた山本伸一は、同行していた副会長の関久男に言った。
「東北には、立派な青年たちが育っているね。春になれば、根雪を破っていっせいに若芽が顔を出し、やがて新緑の季節が来る。
東北の緑は、ことのほか美しい。
清新の息吹にあふれている。東北の青年たちを見ていると、その草木の力を感じさせるね。
今はまだ、風雪の季節だ。しかし、春は、そこまで来ているんだ。
この青年たちが、必ず根雪をとかし、二十一世紀には、創価の春を、そして、新緑の季節を開いてくれるよ」
未来を仰ぐように目を細め、笑みをたたえて語る伸一の声は弾んでいた。
青森県新春記念指導会は、午後一時半過ぎから開始された。
勤行に続いて、県長の加取伸介ら県幹部のあいさつとなった。
加取は「今日は『成人の日』です。いよいよ青森が、広布の若武者として出陣する日です!」と呼びかけた。
また、婦人部の代表は、はつらつと訴えた。
「東北、なかでも青森の使命である広宣流布の総仕上げに向かって、私たち婦人部は、唱題第一、実践第一、団結第一で、明るく、粘り強く、新しい挑戦を開始してまいります。
そのために、まず私自身から、徹底して皆さんとお会いし、心を通わせ合い、すべての活動の先頭を切ってまいります!」
すると伸一は、大拍手を送りながら、県長の加取ら壮年幹部を見て言った。
「婦人部が一生懸命に頑張ろうとしているんです。
本来ならば、ここで壮年部が、『いいえ、私たちが戦いますから、婦人部の皆さんはお休みになってください』と言うべきじゃないの。
やっぱり、最後の総仕上げは、壮年でしょ。違いますか?」
婦人たちから大拍手が起こった。
壮年が立ち上がれば、皆が安心できる。
「男らしさとは、戦うことにある」(注)
 
小説『新・人間革命』の引用文献
 注 『マハトマ・ガンジー全集 33巻』インド政府出版局(英語)