【第19回】 いざや前進! 鉄桶の団結で (2016.7.7)

1943年の7月6日、牧口先生は静岡の下田で、戸田先生は東京の白金台で軍部の弾圧によって不当に逮捕された。
73星霜を刻むこの日、両先生の法難を偲んで、八王子の東京牧口記念会館を訪れ、勤行・唱題を行った。
人間王者の風格をたたえ、金色に輝く牧口先生の座像も仰ぎ見た。
襲い掛かる迫害の中で、先生が若き門下に講義されたのが「立正安国論」であった。
社会の平和と安穏を築く正義の人材よ出でよと、未来を託されたのである。
殉教の先師の志のまま、立正安国のため、黄金の汗を流す不二の宝友に、健康あれ! 大功徳あれ! 仏天の加護あれ!と、私は題目を送り続けている。
 
戦う心が創価の魂だ。
妙法の巌窟王と立ち上がられた戸田先生は、苦しい時こそ、「頭を上げよ! 胸を張れ!」と叫ばれた。
我らは、その誇り高き後継である。
忘れ得ぬ一こまがある。1962年1月24日、兵庫の尼崎市体育会館で、私は関西の同志に宣言した。
「善良な市民を苦しめている権力とは、断固、一生涯戦う!」
大阪事件の無罪判決を勝ち取る前夜のことである。
会合の終了後、深い決意で駆け寄ってきた青年たちに、私は創価の師弟を貫く巌
窟王の心を語った。
それは、“一人一人が力をつけ成長することだ! 多くの友をつくり、正義の陣列を拡大することだ! そして広宣流布の戦いに勝って、世間をあっと言わせる時代を創ることだ!”と。
 
法難の只中で、牧口先生が拝されていた御書には、「異体同心事」の一節に傍線が引かれてある。
「悪は多けれども一善にかつ事なし、譬へば多くの火あつまれども一水にはきゑぬ、此の一門も又かくのごとし」(御書1463ページ)
わが友よ、牧口先生の如く、戸田先生の如く、「師子王の心」を奮い起こそう!
我らの「鉄桶の団結」には勝ち越えられない試練など絶対にない。
今こそ、最後は必ず勝つという、常勝不敗の負けじ魂を示そうではないか!  
いざや前進、恐れなく!  私と共に!