小説「新・人間革命」 清新65 2016年年8月30日

「東洋広布の歌」に続いて、インド訪問団の壮途を祝して、インド国歌「ジャナ・ガナ・マナ」(インドの朝)が合唱団によって披露された。
この歌は、詩聖タゴールが作詞・作曲し、イギリスによる植民地支配の闇を破り、独立の新しい朝を迎えた、インドの不屈なる魂の勝利を歌ったものだ。
独立後の一九五〇年(昭和二十五年)に、インド共和国の国歌として採用されている。
合唱が始まった。荘重な歌であった。
  
 きみこそ  インドの運命担う 心の支配者。
 きみの名は  眠れる国の 心をめざます。
 ヒマラヤの  山にこだまし ガンジス川は歌う。
 きみのさち祝い きみをたたえて歌う 救えよ わが国。 (中略)
 きみに 勝利、 勝利、勝利、勝利、 勝利、きみに。 (高田三九三訳詞)
  
山本伸一は言った。
「いい歌だね。私たちも、この心意気でいこうよ! 『きみこそ 学会の運命担う 心の支配者』だよ。
私たちは人類の柱であり、眼目であり、大船じゃないか。まさに、『眠れる世界の心をめざます』使命がある。
『きみに 勝利、勝利、勝利……』だ!
何があろうが、勇敢に、堂々と、わが正義の道を、わが信念の道を、魂の自由の道を、人類平和の道を進もうじゃないか!」
 
*小説『新・人間革命』文中の歌詞は、「インド国歌」(作詞=Rabindranat
h Tagore、訳詞=高田三九三)から。JASRAC 出1608379─601。