【第99回】 男子部よ 世雄と勝ち光れ! (2016.7.6)

勇敢に鋭く正義の師子吼を
 
  65年前(1951年)の7月、豪雨(ごうう)をものともせず、わが男子部は結成された。後継(こうけい)の船出(ふなで)に、戸田先生は”青年の手で広宣流布の達成を″と念願(ねんがん)された。
 この尊き大使命のため、「嵐こそ誉(ほま)れ」と試練(しれん)を迎(むか)え撃(う)っていくのが、我らの戦だ。
 日蓮大聖人は、「各各我が弟子となのらん人人は一人もをく(臆)しをもはるべからず」「各各(おのおの)思い切り給へ」(御書910ページ)と仰せである。
           
 いかなる三障四魔(さんしょうしま)も、断(だん)じて恐(おそ)れてはならない。青年が先頭に踊(おど)り出て、正義の師子吼(ししく)を放ち、広布を阻(はば)む悪意の中傷(ちゅうしょう)も、卑劣(ひれつ)な虚偽(きょぎ)も、勇敢(ゆうかん)に鋭(するど)く打ち破(やぶ)っていくのだ。
 
 誓いの「丈夫の道」を進め
 
 御聖訓には、「夫れ仏法と申すは勝負をさきとし」 (同1165ページ)と示されている。だからこそ、仏(ほとけ)の異名(いみょう)を「世雄(せおう)」、すなわち社会の英雄と言うのである。
 勝負の第一歩は、「自分に勝つこと」だ。
 「浅き」に流される弱い心に負けず、「深き」誓いの「丈夫(ますらお)の道」を選び達みゆくのだ。全ての勝負において、「必ず勝つ」 「絶対に勝利してみせる」との誓願(せいがん)の題目を忘れまい。
 風雨が襲(おそ)いかかろうと、泥沼(どろぬま)があろうと、前へ前へと、へこたれず粘(ねば)り強く、祈り抜き、前進し抜いていくことだ。その挑戦(ちょうせん)の若人こそが、栄光の旗を打ち立てられるからだ。
 
 苦悩の世界を理想の寂光土に
 
 戸田先生は、青年によく語られた。
「本当の仏法は、社会での大闘争(だいとうそう)にある。民衆の幸福と平和のために社会で勝負する。
これが創価学会なんだよ」と。
 社会を離(はな)れて仏法はない。「娑婆即寂光(しゃばそくじやっこう)」の法理のままに、苦しみに満(み)ちた現実世界を理想的な「常寂光土(じやっこうど)」へと変えていくのだ。
 広布とは即(そく)、言論戦(げんろんせん)である。ゆえに、「声の力」で、人の心を開き、動かしていくのだ。
 「対話の力」で、心と心を結び、社会を変革(へんかく)していくのだ。
 わが愛弟子よ、創価の世雄(せおう)となって走り、叫び、勝ち光れ!