【第36回】 苦労は全て偉大な使命に (2016.10.14)

経に云く「或説己身或説他身」等云云即ち仏界所具の十界なり(観心本尊抄、240ページ)
 
(通解)
法華経寿量品には「或は己身を説き、或は他身を説き、或は己身を示し、或は他身を示し、或は己事を示し、或は他事を示す」と説かれている。
これは仏界に十界を具する文である。
 
同志への指針
仏はわが身に十界のさまざまな姿を現しながら自在に法を説き、衆生を救っていく。
十界を全て、民衆救済の智慧として生かしていくのだ。 私たちもそうだ。自分が悩んだ分、悩む友の心が分かる。
自ら労苦を惜しまないから、皆の苦労が分かる。
苦難には深い意味がある。慈折広布の偉大な使命を果たすために必ず生かされる。これが変毒為薬の妙法だ。