【第42回】苦難を耐え忍ぶ人こそ仏 (2016.12.3)

忍辱は寂光土なり此の忍辱の心を釈迦牟尼仏と云えり(御義口伝、771ページ)
 
(通解)
(娑婆世界の妙法弘通は「大忍辱の力」による。ゆえに)忍辱とは寂光土である。この忍辱の心を、釈迦牟尼仏というのである。
 
同志への指針
仏とは何か。人間社会の苦悩からかけ離れた伽藍で、悟り澄ました存在ではない。
泥沼の如き娑婆世界の真っただ中で、どんな苦難も耐え忍び、他者に尽くす行動を続ける「忍辱の人」なのである。
我らは自行化他の題目を唱え、忍耐強く広布のために戦い抜くのだ。「能忍(能く忍ぶ)」の闘争で、皆に希望を広げ、「今いる場所」を寂光土と光り輝かせていくのだ。