【第9回】 わが勇気で壁を破れ (2017.2.1)

報恩こそ人生の原動力
 
戸田先生は、「恩知(おんし)らずになるな! 忘恩(ぼうおん)から、人生も社会も乱(みだ)れが生ずる」と戒(しまし)められた。
そして青年に、父母の恩を忘れず親孝行を!と望(のぞ)まれた。
恩を知り、恩に報(むく)いる。この知恩(ちおん)・報恩(ほうおん)の一念に立った時、人間は最も気高(けだか)く、最も強くなれる。
65年前の「二月闘争」に臨(のぞ)んで、私たち弟子は師匠の大恩に何としてもお応(こた)えしたいと祈り、戦った。
ゆえに、無限の勇気と智慧(ちえ)が湧(わ)いた。限界の壁(かべ)を破(やぶ)れたのだ。
 
日蓮大聖人は若き南条時光(なんじょうときみつ)に「生生世世(しょうじょう)に皆恩ある衆生(しゅじょう)なれば皆仏になれと思ふべきなリ」(御書1527ページ)と仰せである。
我らは大きな深い心で、仏法を語り、仏縁(ぶつえん)を広げゆこう!
 
新しい力を信じ抜く
 
「閻浮提(えんぶだい)に広宣流布して断絶(だんぜつ)せしむること無(な)けん」(同50ページ)
この釈尊(しゃくそん)そして大聖人の未来記を厳然(げんぜん)と実現しているのが、我ら創価学会である。
世界広宣流布という。”流れ”を断絶(だんぜつ)させず、永遠ならしめるため、人材育成(じんざいいくせい)こそ重要である。
だからこそ、先輩(せんぱい)は後輩(こうはい)を自分以上の人材にと祈り、育てるのだ。「新しい力」が持つ可能性を信じ抜き、長い目で見守り、温かく励まし続けていくことだ。
 
人がいないと嘆(なげ)く前に、まず一人立とう!
 
地涌(じゆ)の義(ぎ)」は、御本仏(ごほんぶつ)の絶対のお約束(やくそく)である。
必ず二人、三人と人材は続く。わが愛弟子(まなでし)は、誇(ほこ)り高き 「最初の一人」になっていただきたい。