小説「新・人間革命」 大山 三十一 2017年2月7日
われらもまた、その創価の師弟の精神を受け継ぎ、今世のわが使命を果たすために、誇り高く、勇んで弘教に走る。
どのような事態になろうが、創価の師弟の大道を守り抜く限り、慈折広布の前進がとどまることはない。
世界の平和へ、人類の幸福へと歴史の歯車は回り、一人ひとりの桜花爛漫たる幸の人生が開かれていく
──山本伸一は、全同志に、その確信を、断じて持ち続けてほしかったのである。
「ようこそ! お待ちしておりました」
伸一は、博士と固い握手を交わし、一緒に会館の庭を散策しながら、近況を語り合った。
彼は、対話を通して、恒久平和の道を開く手がかりを、共に探し出そうとしていた。
語らいによる啓発から新しい知恵が生まれる。