師匠をもつ人生は幸福 2017年4月2日

師匠をもつことが、 どれほど尊く、ありがたいことか。
動物は師匠をもてない。
人間だけが、師匠をもつことができる。
師匠をもつことこそ、人生の最重要事である。
師弟の道を真っすぐに生きる人生が、永遠に向上できる「最高に幸福な人生」なのである。
 
師弟とは物理的な触れ合いのなかにあるのではない。
心に師をいだき、その師に誓い、それを成就しようとする、必死の精進 闘争のなかにこそある。
 
私は今でも、日に何度となく、師と心で対話している。
一つ一つの問題に対して、戸田先生ならどうされるかを常に考えている。
また、自分の行動や決断をご覧になったら、先生は喜ばれるか、
悲しまれるか、 日々、自分に問いかけている。
師をもつということは、自分の生き方の規範をもつことであり、
教育の根幹をなすものである。
 
長く厳しい冬を耐え忍んだ「陰徳」ありて、春の桜はひときわ美しく、凜然と「陽報」の花を咲かせる。
人が見ていようがいまいが、妙法と共に、師匠と共に、尊き使命に徹する。
その生命は必ず外界の状況をも揺り動かし、希望桜、勝利桜を
咲かせていくことができるのだ。
 
きょう4月2日は、第2代会長・戸田城聖先生の祥月命日である。
戸田先生は広宣流布の一切の願業を達成し、1958年(昭和33年)のこの日、万朶の桜に包まれ、霊山へ旅立った。
50年後の2008年(平成20年)4月。池田大作先生は、牧口記念庭園(東京・八王子市)に立ち、恩師・戸田先生が愛した桜に、カメラを向けた。
雲一つない青空に輝く桜花を、恩師の胸像も見守っていた。
厳寒の冬を耐え、春の到来を告げる桜。その美しい姿は、幾多の苦難を乗り越え、栄光の春を勝ち開いてきた「創価の師弟」の姿と重なる。
さあ、創価後継の誇りも高く、功徳満開の人生を開きゆこう。師と共に、同志と共に──。