【第65回】 大確信の名指揮を頼む (2017.5.23)

一つ船に乗りぬれば船頭のはかり事わるければ一同に船中の諸人損じ・又身つよき人も心かひなければ多くの能も無用なり(乙御前御消息、1220ページ)
 
(通解)
一つの船に乗り合わせた時、船頭の舵取りが悪ければ、船に乗った人々は一斉に命を落としてしまう。
また、体が強い人でも、心が弱ければ多くの才能も役に立たない。
 
同志への指針
ひとたび船出したからには舵取りの責任は重大だ。リーダーは、いかなる嵐にも決して揺らいではならない。
断じて皆を守り、幸と勝利の港へ導いてみせると、強盛に祈り抜くのだ。
その信力・行力の強さによって、仏力・法力も必ず強くなる。
苦労が大きい分、福徳もまた大きい。一人一人の力を引き出しながら、一切の波濤を越えゆく名指揮を頼む!