「身近な人」こそ大切に 2017年11月26日

現代世界にあって、「対話の文明」の構築こそ、不可欠かつ緊急の課題である。
その「対話の文明」とは、決して遠くにあるのではない。
それは、身近な隣人の方々と、胸襟を開いて向き合い、語り合っていくことから始まる。
誠実に、粘り強く、対話を貫き、新たな価値創造の道を、共に模索し、共に進んでいくことである。
 
身近な家族や友人、地域を大切にして、人間とつながり、生き生きと活動する。
社会や環境に積極的に関わり、学ぶことを怠らず、人のために献身する――
ここに、豊かな心で幸福に生きるための要諦がある。
私たちの日々の学会活動には、この全ての要素が含まれている。
 
最も身近なところで、仏法を弘めていくというのは、地味で、それでいて最も厳しい戦いといえる。
自分の全てを見られているだけに見栄も、はったりも通用しない。
誠実に、真面目に、粘り強く、大情熱をもって行動し、実証を示しながら、精進を重ねていく以外にない。
しかし、そこにこそ、真の仏道修行があるのだ。
 
窮屈に考える必要はない。
大事なのは、素直に御本尊に祈ることだ。
明るく誠実に語ることだ。
その繰り返しの中で、友を自然と包み込める境涯になっていく。
友のために尽くそうとの心が湧き起こってくる。
勇気を出して祈り語った分だけ、自他共の幸福への仏縁が広がる。
 
秋の陽光に照らされ、イチョウ並木が黄金色に輝く。
行き交う人々は語らいを弾ませつつ、時に足を止め、“自然との対話”も楽しんでいた。
東京・信濃町にほど近い神宮外苑の並木道(港区)。
池田大作先生は、昨年11月18日の「創価学会創立記念日」に、青空に向かって伸びる木々を、カメラに収めた。
池田先生は「良き環境は良き人間をつくる。みずから、そうした良き環境、“良き人間のつながり”を求めていく人は、限りなく伸びていける」と。
家族をはじめ、友人や地域の人々との関わりの中で、自身の心は磨かれていく。
「身近な人」をどこまでも大切に、幸福と栄光輝く人生を、共に歩んでいこう。