小説「新・人間革命」 誓願 十六 2018年4月13日
平和文化祭は、関西や中部などの方面にとどまらず、引き続き、各県ごとに開催され、平和意識啓発の一つの運動として、新しい流れをつくっていくことになる。
この一九八二年(昭和五十七年)は、創価学会が世界平和の実現のための運動に、これまでにも増して、さらに大きな一歩を踏み出していった年であった。
青年平和会議や学生平和委員会主催の青年平和講座、婦人平和委員会(後の女性平和委員会)の講演会も盛んに行われた。
六月七日、ニューヨークの国連本部で、第二回国連軍縮特別総会が開幕した。
世界の人たちは、核兵器が実際に使用された脅威を知らない。
日本は、膨大な数の犠牲者を出し、核の悲惨さを体験した唯一の戦争被爆国である。
ならば、その使命は、この地上から核兵器を廃絶することにこそある。
「もしもわれわれが心から平和の側に立つ決心をする勇気をもつならば、われわれは平和を獲得するはずです」(注)
戦争をなくす力は、人間の意志の力である。
小説『新・人間革命』の引用文献