池田先生と神奈川 ​   ​ (2019.1.8)

創価の勝利へ出発しゆく港
世界に開かれた横浜の港。池田先生は「横浜の港には 正義と友情がある! 忍耐と決心がある! 波光る海を見ると 戦う魂が 燃え上がるのだ!」と
 
一切の起点
横浜市中区の神奈川文化会館の前には山下公園がある。その先が世界に開かれた横浜の港だ。
池田先生は神奈川文化会館から、この「港」の光景を見つめつつ、神奈川への思いを折に触れて、つづってきた。
神奈川は大好きだ。
神奈川のにぎやかな港は、去来する船舶と人生の生き生きとした劇をば感じさせ、何か別世界に来たような気にさせてくれるからだ。
今日も変わらず、この港では、朝早くから、多くの船が未来に向かって波を切り、その希望の警笛が交差しながら鳴りやまない。
わが広宣流布の戦いにあっても、一貫して神奈川は広布の陣列の先頭に立って、東京をはじめ全国の牽引力となってきた。
神奈川は、不思議にも新しき時代を先取りしていく、偉大な創造の力をもち、人びとの羨望を集める魅力をもっている。
つまり、我らの目標とする平和と文化の一大発信センターの使命を立派に果たしてくれてきた。
港は、一切の起点だ。神奈川は、常に創価の勝利へ出発しゆく港である。 
神奈川は、日蓮大聖人が立正安国の主戦場とされた地である。
 
池田先生は19979月、神奈川・海外代表者協議会(神奈川文化会館)の席上、その意義について次のように言及した。
私が申し上げたいことは、ひとつ。それは「神奈川よ、叫べ」「神奈川よ、立ち上がれ」ということに尽きる。
神奈川は、日蓮大聖人が広宣流布の大闘争をされた天地である。
私が会長を勇退した後、その足で、ただちに神奈川を訪れたのも、その意義を噛みしめたかったのである。その心を知っていただきたい。
この地で、大聖人御一人をねらって、三障四魔、三類の強敵が押し寄せた。
大聖人御一人を倒せば、広宣流布はできないことを、敵は皆、知っていたからである。ある意味で、味方よりも敵のほうが、大聖人の偉大さをよく知り、恐れていたのである。
大難と一人、大聖人が「師子王」として戦われた天地は、ここ神奈川である。
ゆえに私は、神奈川を特別に大切に思い、神奈川の同志を信頼してきた。神奈川にこそ、真の大聖人門下としての大闘争を期待したのである。
 
広布の闘士
神奈川の鶴見は、池田先生が草創の父母たちと広宣流布へ走り、比類なき同志の団結を築き上げてきた誉れの天地である。
池田先生は19884月、神奈川県記念本部長会(横浜平和講堂)の席上、鶴見を舞台に潔く戦い抜いた草創の同志を最大に称賛しつつ、次代を担う後継の青年部に期待を寄せた。
今度は、若き青年の諸君が、これから20年、30年、後世の人に“あの人こそ”とうたわれる、立派な「広宣流布の闘士」として生きぬいてほしい。
また、それが、ほかならぬ自分自身のためである。使命に生きる以上の幸福はない。
広布に殉じ、妙法という永遠なる「大法」にのっとって、一生を、そして三世を常楽我浄の生命で楽しみきっていく。
これ以外に真実の幸福はない。他の楽しみはすべて、はかなき幻のごとき幸福であり、仮の喜びにすぎない。
かつて池田先生は、全国各地に存在する「白糸の滝」を紹介しながら、神奈川・旭区にある凜とした白糸の滝にも触れた。
そして“「滝」は壮年部の象徴”であると述べ、全国の壮年部、なかんずく神奈川の壮年部の奮闘をたたえた。
今、全国で、滝の如く、朗らかに堂々と、わが壮年部が立ち上がってくれている。
景気は、依然として深刻だ。先行きの見えない混迷が続いている。その中で、壮年部の戦友は、歯を食いしばって奮闘する日々だ。
本気の男の姿は、「一騎当千」である。旭区には、その名も「万騎が原」と呼ばれる古戦場がある。旭・保土ケ谷、そして神奈川の壮年部は、まさに一騎が「万騎」に匹敵する力を発揮せんと意気軒昂だ。
 
人生の極意
神奈川は池田先生が「正義」「共戦」の揮毫を認め、世界広布への新たな指揮を開始した地である。
先生は、仏法流布の歴史に照らし、広布の未来を見据え、「正義」と「共戦」の旗を託すべき友が、ここにいると信じたからだ。先生はその万感の思いをつづった。
御書に仰せの通り、大難は、師弟の「共戦」と「正義」の証だ。正義は、座して宣揚できるものではない。
「正」という字義には、「攻めて正す」とある。「正義」とは、義を正す能動の戦いなのだ。
人生は攻撃精神で勝つ! 広宣流布は正義を語り抜く攻めの対話で勝つ! 強気の攻めの戦いこそ、勝利の絶対的要因だ。これこそ、わが師・戸田先生が教えてくださった必勝の極意である。
 
池田先生は20061月、神奈川・静岡合同協議会(神奈川文化会館)の折、「正義」の神奈川の使命を語った。
何があろうと、正義は正義である。
ゆえに、絶対に勝つのだ。愛する同志とともに、世界広布を断じて成し遂げるのだ──これが私の決意であった。
神奈川には、あまりにも深き思い出がある。
神奈川は、永遠の「正義」の天地である。
だからこそ、勝利の「使命」があり、「責任」があり、「栄光」があると申し上げたい。
さらに池田先生は、指導集『世界広布の港 神奈川』の「巻頭の辞」で、愛する神奈川の同志に呼び掛けた。
万事を成ずる力は「勇気」です。間断なき勇気の挑戦から、いかなる限界の壁も敢然と打ち破られます。
神奈川には、創価の真髄の勇気が脈打っています。
どうか、これからも、県歌「ああ陽は昇る」の歌声も高らかに、皆が青年と共に、青年の息吹で、いよいよ「絶対勝利の信心」を断固として満天下に示していってください。
神奈川は、草創の同志が、池田先生と共に創価勝利の突破口を開いた「共戦」の大地である。
今再び、正義と共戦の「港」から、新時代の“創価勝利の暁鐘”が、高らかに打ち鳴らされる。