沖縄慰霊の日 2006・6・23

 “平和の心”を時代精神
 太平洋戦争の末期、“鉄の暴風”が吹き荒れ、残酷な戦場と化した沖縄。軍はもとより、市民をも含めて20万余の尊い命が奪われた。
 沖縄県では、戦没者の霊を慰めるとともに恒久平和への願いをこめて、23日を「沖縄慰霊の日」として定めている。
 きょう23日は、糸満市摩文仁平和記念公園で沖縄全戦没者追悼式が行われるなど、沖縄戦で犠牲になった方々の冥福を祈る。

    記念碑に込められた願い

 「沖縄には、平和を考える原点の場所として、ひめゆりの塔もある。健児の塔もある。それとは別の意味で、日本はもちろん世界の平和を考える原点の場所としよう」(写真紀行 沖縄「世界平和の碑」)-
池田名誉会長の提案で、沖縄研修道場に誕生した「世界平和の碑」は、こうした沖縄のもつ歴史を踏まえ、広く世界の“平和を考える原点の場所”として設置されたものである。「碑」は、長さ100メートル、高さ9メートルの巨大な構造。かつては、米軍によってつくられた中距離核弾頭「メースB」の発射基地であった。中国に向けて配備されたミサイル基地は、戦後の冷戦時代の対立の象徴そのものである。
 「世界平和の碑」は、1984年(昭和59年)4月に除幕。以来、ノーベル平和賞受賞者のジョセフ・ロートブラット博士をはじめ多くの人が訪れ、感動の声を寄せている。なかでも、2000年2月に沖縄研修道場を訪問した中国・中央民族大学のハー経雄学長は、「60年代の米軍のミサイル基地が今、平和の基地に変わったー。この事実に私は大変に感動しました。先生の未来への展望、平和への情熱を、私は深く感じました」-と。
 「ミサイル基地」を「平和の基地」に“転換”したその発想は、どこまでも平和を求める強い意志に基づいたものである。

    民衆を尊ぶ思想を語ろう

 きょう、沖縄の地元2紙には第31回「SGIの日」記念提言(要旨)が平和広告として掲載されている。人類が直面する諸課題について言及し、アジアの平和構築への方途を示したSGI会長の提案は、県内に共感を広げることとなろう。
 沖縄には、その歩んできた歴史ゆえに、民衆を尊ぶ思想と生命を尊厳とする思想が本然的にある。仏法に深く共鳴する精神がある。戦後、沖縄の同志は、創価の哲学である“平和の心”を語り、広布を開いてきた。そうした21世紀の「模範の時代精神」を高め、平和への誓いを新たにしていきたい。


   わが友に贈る

  気候の変化が
  大きい時。
  健康の智慧
  賢明に体調管理を。
  豊かな生命力で勝て。