池田香峯子SGI名誉女性部長 欧州機関紙に寄稿

 SGI名誉女性部長である池田香峯子SGI会長夫人が、ヨーロッパ広布45周年を祝賀し、各国の機関紙誌に寄稿した。これは、欧州の婦人・女子部の強い要望に応え、つづられたもの。各国では掲載の直後から、寄稿を読んだメンバーをはじめ、友人にも大きな感動が広がり、欧州広布の大前進の力となっている。ここでは寄稿の一部を紹介する。

  広布に生きることが最大の幸福

 日蓮大聖人は、「法自ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し」と仰せになられました。この仰せの通りに、初めてヨーロッパに、正しい大仏法を弘めてこられたのが、皆さま方です。

 私は福運あって、幼き日に、牧口先生を、わが家の座談会にお迎えしました。そして、当時の悪名高い特高刑事の監視のなか、毅然と正義の信念を語り抜かれるお姿を生命に焼き付けました。
 女子部時代は、戸田先生から、直接、薫陶を受けることができました。
 初代・2代・3代の会長と共に、ただ、ひとすじに創価学会と歩み抜く中で、正しき「広布流布の信心」を、教えていただきました。「祈りとして叶わざるなし」の「妙法の力」を、強く確信させていただきました。
 「悪は多けれども一善にかつ事なし」という「異体同心の団結」を、呼吸させていただきました。
 そして、何ものにも負けず、難を乗り越えていく「師弟の真髄の力」を、深く深く学ばせていただいたのです。

 女性には、どうしても、家事や育児などの負担が大きくかかってくるのが現実です。とくに、創価の女性は人の何倍も忙しい。皆、本当に、よく頑張り、よく戦っておられると、頭が下がります。
 スペインの人権活動家コンセプシオン・アレナル女史の味わい深い言葉に、「自分自身を向上させない幸福は、本物の幸福とは言えない」とありました。
 たしかに、幸福は、華やかな結婚とか、お金がたくさんあるとかという、外面的な境遇で決まりません。幸福を決めるのは、境涯です。
 御聖訓に、「さいわい(福)は心よりいでて我をかざる」と仰せの通りです。毎日毎日を、広宣流布という大目的に向かって、本当に充実して、生き甲斐のある人生を生きれること自体が、最大の幸福ではないでしょうか。

 夫は、常々、ヨーロッパには、自立した個人主義ととに、友情を尊ぶ伝統があることを知らねばならないと語っております。だからこそ、法華経に説かれる通り、一人ひとりを「仏を敬うが如く」大切にする。また、「声仏事を為す」と仰せの通りに、声を惜しまずに、明快な言葉で語りかける。
 そして、互いに良き友人として、「仲良くしていこう」「一生、語り合っていこう」という心を持って、誠実に仏縁を結んでいく。
 そうした「人の振る舞い」こそ、ヨーロッパにおいては肝要だと指導しています。

 ヨーロッパの同志の皆さま方に、私は創価の女性のシンボルである白ゆりの花のイメージを重ね合わせております。
 白ゆりの品格と高貴さが、最もふさわしいのが、ヨーロッパの方々だからです。


    白ゆりの
     香りも高き
      集いかな
    心の清き
     友どちなれば

 この戸田先生の和歌のごとく、世界のどこよりも香り高く、そして世界のどこよりも心の清き、麗しい連帯で、誇りも高く「女性の世紀」をリードしていってください。