2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

小説「新・人間革命」 陽光36 2月14日

氷上文化祭に引き続き、「第十一回全米総会」が開始されたのは、約一時間後の午後四時前のことであった。 その間に、スケートリンクの上に板が敷き詰められ、イスが並べられ、総会用の舞台が設けられたのである。 会場の関係者も、驚嘆するほどの早変わりで…

きょうの聖教新聞 2007・2・14

★名字の言 ▼「命は尊い」と言う。この命は、誰の命か。もちろん「自分の命」も含まれる。が、まず尊さを銘記すべきは「相手の命」ではあるまいか ▼「自由」という言葉は美しい。人はしばしば、自らの自由のために命を懸ける。しかしG・オーウェルは、自由と…

きょうの聖教新聞 2007・2・13

今日は、新聞休刊日です。

小説「新・人間革命」 陽光35 2月12日

舞台の最後は、「春のメロディー」である。リンクに花の舞が広がり、冬眠から目を覚ました動物も、楽しく踊る。 冬を耐え忍び、乗り越えた「勝利の春」「幸福の春」の到来だ。 そして、出演者が続々とリンクに登場し、フィナーレとなった。サンタクロースも…

小説「新・人間革命」 陽光34 2月10日

氷上文化祭では、世界の冬を表した踊りが次々と披露された。 冬は必ず春に――その確信を胸に、人生の冬の試練と戦い、歓喜をもって生きるメンバーの姿が、躍動の調べと踊りで表現されていく。 氷上には、オランダの風車、ロシアの宮殿、日本の富士山などのフ…

きょうの聖教新聞 2007・2・12

★名字の言 ▼福島県双葉町に、農師町という地名がある。太平洋に面し、水と大地に恵まれた、この地域は農業で栄えた歴史をもつ ▼医師、看護師、助産師、教師・・・・間接的な関係も含め、生命を守り育む職業には「師」の文字をよく見る。生命を支える“食”の分…

きょうの聖教新聞 2007・2・11

★名字の言 ▼草創から学会で薫陶を受けてきた、壮年二人の語らいが印象的だった ▼後輩は脳性小児まひで、祈伏を受けた当時、自力では歩けない重度の障害者だった。「信心で治るもんか」とくってかかった。先輩は「やりもしないで何を言う。絶対に治る!」と断…

きょうの聖教新聞 2007・2・10

★名字の言 ▼福岡・筑豊地域のある地区。2年前の座談会は、10人ほどの参加者だった。が、今では80人以上が、喜々として一堂に集う。その間、座談会は、大きな会場に変わること3回。限界を大きく破った ▼炭鉱の名残のボタ山が腰を下ろすその地区は今、活…

小説「新・人間革命」 陽光33 2月9日

午後八時、ミッション湾に浮かぶフィエスタ島から花火が打ち上げられ、花火大会が行われた。 ドドドーン! 絢爛たる光に夜空が彩られ、轟音が響いた。 この花火を山本伸一は、アメリカの下院議員やスペインの大学教授らと共に観賞した。 伸一は、あらゆる機…

きょうの聖教新聞 2007・2・9

★名字の言 ▼プロ野球の12球団もキャンプ入りし、開幕へ各選手の鍛えの日々が始動した。すでに手にまめをつくってキャンプに入った選手が報道されていたが、冬とはいえ練習を欠かさないプロの厳しさが顔をのぞかせていた ▼陸上の棒高跳び、日本記録保持者の…

Bullying reflects problems in adult society Thursday, Feb. 8, 2007

Thursday, Feb. 8, 2007 Bullying reflects problems in adult society By DAISAKU IKEDA Disturbing incidents of bullying continue to make the news. We hear daily of the tragedy of children who, unable to endure the harassment and violence infl…

願兼於業の喜びの信心 (大白蓮華 2004,11月号 p.20~)

慈悲は忍難の原動力であり、忍難は深き慈悲の心です。そのことを示されるために、大聖人は「願兼於業」の法理について言及されています。大聖人は、ここで、御自身が受けられる大難は、実は衆生を救う願いのために、あえて苦しみを受けていく菩薩の願兼於業 …

桜梅桃李

仏法には桜梅桃李の原理といわれるものがある。 例えば梅の花がある。そこまでやってきた春に先駆けて、凛とした気品高き花を咲かせきっている。やがて桜が咲く季節となる。この桜も己自身を見事に咲かせきっていく。桃も李も同じである。それと同じく人間も…

誓願

『”誓願”というのは、自ら誓いを立てて、願っていくことです。 祈りといっても、自らの努力を怠り、ただ、棚からボタモチが落ちて くるのを願うような祈りもあります。それで良しとする宗教なら、人 間をだめにしてしまう宗教です。日蓮仏法の祈りは、本来、…

小説「新・人間革命」 陽光32 2月8日

山本伸一は、アメリカの幹部たちに言った。 「真剣に頑張ってくれている人がいたならば、心から讃え、励ますべきです。 誰もわからないところで苦労している人には、誰よりも深い愛情と感謝をもって接していかなければならない。それが人間の道です。 そして…

きょうの聖教新聞 2007・2・8

★名字の言 ▼世界初の地下鉄は1863年、ロンドンで開業。地下鉄建設を支えるシールド工法は、その40年近く前は、デムズ川地下のトンネルの建設で初めて使われた。鋼鉄製の円筒の先端で穴を掘り進め、円筒内部でトンネルの壁を固める画期的な発明だ ▼その…

小説「新・人間革命」 陽光31 2月7日

パレードを終えたメンバーは、各グループごとに市庁舎前などに集合していた。そこに、山本伸一からのメッセージが伝えられたのだ。 大歓声があがった。 隣の人と肩を抱き合って喜ぶ人もいれば、感極まって泣き出す乙女もいた。 トランペットを持った青年が、…

きょうの聖教新聞 2007・2・7

★名字の言 ▼今世紀末の海面上昇は最大59センチ、平均気温の上昇は最大6・4度ー国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)]が2日に発表した第4次評価報告書で明らかにされたデータである ▼そこには、地球温暖化は人間の活動によることが、ほぼ確実で…

小説「新・人間革命」 陽光30 2月6日

ヒロト・ヒラタは一九六〇年(昭和三十五年)の十月、山本伸一がハワイを初訪問し、海外初の地区を結成した折に、地区部長の任命を受けた壮年である。 ヒラタの顔が、大人気のプロレスラーであった力道山に、よく似ていたことから、伸一は彼に、“リキさん”と…

小説「新・人間革命」 陽光29 2月5日

パレードしてくるメンバーは、テントの中にいる山本伸一の姿を見ると、歓声をあげ、全身で喜びを表し、盛んに手を振った。 メンバーは、日本から遠く離れた地にあって、人生の師と定めた伸一を、一心に求め抜いてきたのである。 皆、心で叫んでいた。 “先生…

きょうの聖教新聞 2007・2・6

★名字の言 ▼東京・世田谷総区で、毎月、行われる伝統の新入会者の大学校。終了後、参加者の幾人かが紙にペンを走らせる。質問を書いているのだ ▼何を尋ねてもよいことになっている。次回の会合で、寄せられたすべての質問に、中心者が答えてくれる。大学校で…

きょうの聖教新聞 2007・2・5

★名字の言 ▼エチゼンクラゲは、日本海を中心に大量発生し、漁業に大きな被害を与えている。一方で、ズワイガニの餌になることが分かった。最近の研究では、がんなどの診断薬となるタンパク質が含まれている可能性が指摘され、有用な資源として期待が高まって…

小説「新・人間革命」 2月3日 陽光28

山本伸一と峯子は、車を降りると、沿道のテントのなかに用意された席で、パレードを観賞した。 ファンファーレが高らかに轟き、ロサンゼルス鼓笛隊を先頭にパレードが始まった。 全米各地をはじめ、メキシコ、パナマ、プエルトリコ、ベネズエラなどから集っ…

きょうの聖教新聞 2007・2・4

★名字の言 ▼風光明媚で、心優しい人の国へ。11歳の少女は、期待に胸をふくらませ中国から家族で来日した ▼待っていたのは心ない差別。「中国に帰れ」と学校でいじめられた。親に相談しようと台所をのぞいた時、耳にしたのは職場での差別に苦悩する両親の会…

獄中での悟達 戸田先生

其身非有亦非無 非因非縁非自他 非方非円非短長 非出非没非生滅 非造非起非為作 非坐非臥非行住 非動非転非閑静 非進非退非安危 非是非非非得失 非彼非此非去来 非青非黄非赤白 非紅非紫種種色 彼は唱題を重ねていった。そして、ただひたすらに、その実体に…

二月闘争

人間革命第5巻「驀進」から 一月三十一日、西神田の本部での支部長会において。 一月の入信世帯数は、六百三十五世帯であった。足踏み状態である。発表を聞いて、心あるものは、その低調さを反省しはじめていた。 この時、戸田は即座に立って、やや激昂した…

きょうの聖教新聞 2007・2・3

★名字の言 ▼「すぐれる」という言葉のイメージは、どのようなものだろうか。辞書では、「勝れる・優れる」の字があてられ、「他よりまさる。ぬきんでる」との意味が表記されている ▼立正大学の堺正一教授は、「優れる」の「優」の字は「優しい」と読むことを…

小説「新・人間革命」 陽光27 2月2日

山本伸一に対する顕彰が終わると、アメリカの幹部が傍らに待機していたオープンカーのドアを開けて、言った。 「先生、奥様! こちらにお乗りになってください。それで、この座席の背もたれの上に腰掛けてください」 アメリカの幹部から、パレードの開始前に…

きょうの聖教新聞 2007・2・2

★名字の言 ▼万葉の時代から「大八州国」「秋津島」などと呼ばれた日本。その名の通り、全国には6800もの島がある ▼このうち人が暮らすのは約400島。高齢化、雇用問題、後継者不足、医療過疎など、島の大小を問わず抱える問題は共通する。未来の課題を…

小説「新・人間革命」 陽光26 2月1日

四月六日の午後一時、「サンディエゴ・コンベンション」が「スプリング・フェスタ・パレード」をもって、晴れやかに開幕した。 パレードに先立って、サンディエゴ・カウンティー(郡)から山本伸一に、「名誉郡民」の称号が贈られた。 前日、サンディエゴ市…