教学

御書 十大部 五大部ー概略(上)

十 大 部 日蓮大聖人の御書の中、最も重要な十編のこと。 日蓮正宗第二祖日興上人の選定。 唱法華題目抄・立正安国論・開目抄・観心本尊抄・撰時抄・報恩抄・法華取要抄・四信五品抄・下山御消息・本尊問答抄の十抄をいう。 五 大 部 日蓮大聖人の御書中、最…

願兼於業の喜びの信心 (大白蓮華 2004,11月号 p.20~)

慈悲は忍難の原動力であり、忍難は深き慈悲の心です。そのことを示されるために、大聖人は「願兼於業」の法理について言及されています。大聖人は、ここで、御自身が受けられる大難は、実は衆生を救う願いのために、あえて苦しみを受けていく菩薩の願兼於業 …

桜梅桃李

仏法には桜梅桃李の原理といわれるものがある。 例えば梅の花がある。そこまでやってきた春に先駆けて、凛とした気品高き花を咲かせきっている。やがて桜が咲く季節となる。この桜も己自身を見事に咲かせきっていく。桃も李も同じである。それと同じく人間も…

誓願

『”誓願”というのは、自ら誓いを立てて、願っていくことです。 祈りといっても、自らの努力を怠り、ただ、棚からボタモチが落ちて くるのを願うような祈りもあります。それで良しとする宗教なら、人 間をだめにしてしまう宗教です。日蓮仏法の祈りは、本来、…

法華経 久遠実成

法華経本門の中心的な法理は「久遠実成」です。この久遠実成は、寿量品第十六の中で説かれます。 すなわち、「我れは実に成仏してより已来、無量無辺百千万億那由他劫なり」と説かれます。これによって、釈尊が今世ではじめて成仏した(始成正覚)というこれ…

法華経 結要付属

法華経では、万人成仏を実現していく使命が、釈尊から弟子たちに託されます。これが、虚空会の説法の中で示された法華経の主題です。とりわけ悪世に、この法華経を、誰が弘めていくのかが、一番の関心事となっていました。悪世というのは、仏法の教えが混乱…

法華経 七譬について

法華経では譬えを用いて法理を分かりやすく説いており、次に挙げる代表的な七つの譬えを「七譬」といいます。 1「三車火宅の譬え」(譬喩品第三) ある国の長者の家に火事が起こった際、中で遊んでいた子供たちに、長者が門外にある三車(羊車・鹿車・牛車…