2015-09-20から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」 勝利島 51 2015年9月19日

奄美の同志は、さまざまな圧迫に押しつぶされそうになりながらも、自らを鼓舞し、人びとの幸福と島の繁栄を願って広宣流布に生き抜いてきた。 山本伸一は、その姿に仏を見る思いがしていた。 その生き方のなかにこそ、現代における不軽菩薩の実践もあると、…

小説「新・人間革命」 勝利島 50 2015年9月18日

各島々では、地域の繁栄のために、さまざまな催しも行われた。 長崎県・五島列島の福江島をはじめ、対馬や壱岐、鹿児島県の沖永良部島などでは、学会員が中心となって、島ぐるみのフェスティバル等が開催されていった。メンバーは、島に受け継がれてきた郷土…

小説「新・人間革命」 勝利島 49 2015年9月17日

小笠原の同志の活躍は、東京に戻った離島本部の幹部から、詳細に、会長の山本伸一に伝えられた。 伸一は、その様子を深く心に刻み、小笠原をはじめ、離島で奮闘する同志のために、ひたすら題目を送り続けた。 大ブロック結成の翌一九七五年(昭和五十年)夏…

小説「新・人間革命」 勝利島 48 2015年9月16日

やがて母島への本格的な帰還が始まり、旧島民や新しい人たちが島に移住してきた。 そのなかに学会員もいた。 勝田喜郎は、“この島で広宣流布の大きな波を起こしていくには、皆が集う会場が必要だ”と考えた。 本土から大工を呼んで、家を新築することにした。…

小説「新・人間革命」 勝利島 47 2015年9月15日

一九六八年(昭和四十三年)六月、小笠原諸島は日本に返還される。 しかし、翌年の春、勝田喜郎の父親は他界した。 勝田は、大阪で会社勤めをしていたが、〝自分だけでも母島に帰って農業をし、父との約束を果たすべきではないか〟との思いが、日を追うごと…