きょうの聖教新聞  2008・7・25

★名字の言

▼見知らぬ人がすれ違うとき、会釈を交わし合う街があるーそれは東京。といっても江戸時代の話だ

▼当時、江戸は人口100万人とも。他人と触れ合わずには過ごせない。「髪型や服装などから身分がひと目でわかる時代だったので、身分の差異を乗り越えて円滑なコミュニケーションを築くための知恵だったのかもしれない」(中江香著『お江戸のニコニコ人情暮らし』中経出版)。人は誰も、あいさつされればうれしくなるし、喜ばれれば、こちらもうれしくなる

▼良い人間関係を築く上でヒントになる「ミラー効果」仮説を中村克洋広島経済大学教授が紹介していた(1日付「文化」欄)「人と人のコミュニケーションにおいて、人はあたかも鏡を見ているかのように『相手の顔の表情』に影響(共感)を受ける」。「相手と同じ表情をしてみる」ことで初めて「相手の教条の意味を理解する」と考えられるそうだ

▼仏法では、不軽菩薩が人々を礼拝すれば、たとえ相手が望まなくても、その人の仏性が必ず礼拝し返すことを、「鑑に向かって礼拝を成す時浮かべる影又我を礼拝するなり」(御書769ページ)と

▼地域社会の円滑な関係も、あいさつから。その第一歩を江戸の粋な庶民にならって、始めたい。( 香 )

★台湾 台南科技大学から池田SGI会長に名誉教授称号
 劉理事長、陳学長が来日に創価大学で授与式
 授与の辞 博愛の行動と共生への先見 比類なき東洋文化の模範

★わが友に贈る
 動いた分だけ
 友好が広がる。
 語った分だけ
 境涯が広がる。
 大胆に打って出よ!