小説「新・人間革命」 宝冠33 8月22日
山本伸一がホフロフ総長から名誉博士の学位記を受けると、総長室を埋めた、副総長や各学部長、教授、学生の代表から盛大な拍手が起こった。
贈られた学位記には、こう記されていた。
「ロモノーソフ記念モスクワ大学の教授会は、一九七五年四月二十八日に、優れた社会活動家、創価大学創立者の山本伸一氏に、文化と教育の分野における実り多い活動、並びに諸国民の平和と友好の深まりをめざす積極的な活動を讃え、モスクワ大学名誉博士号を授与することを決定した」
モスクワ大学の一学部からのものではなく、大学全体から贈られた名誉学位である。
ここで女子学生の代表から花束が贈られ、モスクワ大学卒業生の音楽家による弦楽器の優雅で荘重な調べが流れた。曲は、チャイコフスキー作曲の弦楽四重奏曲第二番である。
伸一は、演奏に耳を傾けながら、恩師・戸田城聖をしのび、心で語りかけた。
“先生! 伸一は、ただ今、世界屈指の名門である、モスクワ大学の名誉博士号を受章いたしました。これも、ひとえに戸田先生の薫陶の賜物でございます。
私は、この栄誉を、弟子として先生に捧げさせていただきます。さらに、私の教育と平和の戦いを支えてくださっている、学会の全同志と共に、分かち合いたいと思います”
伸一は、ただただ、戸田城聖の指導のままに、師の遺志を果たさんとして、世界の平和のために、全力で走り抜いてきた。
その結果が、モスクワ大学からの名誉博士号受章となったのである。伸一は、「創価の師弟道」のすばらしさを痛感していた。また、自分の受章によって、恩師の偉大さを示せることが何よりも嬉しかった。
モンゴルの箴言にはこうある。
「ランプの灯りは、油から生まれる。弟子の英知は、師匠から生まれる」(注)と。
ゆえに、弟子の勝利は師匠の勝利である。
師の戸田城聖を世界に宣揚しなければならぬ――これが、伸一の誓いであった。
引用文献: 注 D・ザヤバータル編、Sh・チョイマー監修『モンゴルの格言3000選』モンゴル国立大学(モンゴル語)
贈られた学位記には、こう記されていた。
「ロモノーソフ記念モスクワ大学の教授会は、一九七五年四月二十八日に、優れた社会活動家、創価大学創立者の山本伸一氏に、文化と教育の分野における実り多い活動、並びに諸国民の平和と友好の深まりをめざす積極的な活動を讃え、モスクワ大学名誉博士号を授与することを決定した」
モスクワ大学の一学部からのものではなく、大学全体から贈られた名誉学位である。
ここで女子学生の代表から花束が贈られ、モスクワ大学卒業生の音楽家による弦楽器の優雅で荘重な調べが流れた。曲は、チャイコフスキー作曲の弦楽四重奏曲第二番である。
伸一は、演奏に耳を傾けながら、恩師・戸田城聖をしのび、心で語りかけた。
“先生! 伸一は、ただ今、世界屈指の名門である、モスクワ大学の名誉博士号を受章いたしました。これも、ひとえに戸田先生の薫陶の賜物でございます。
私は、この栄誉を、弟子として先生に捧げさせていただきます。さらに、私の教育と平和の戦いを支えてくださっている、学会の全同志と共に、分かち合いたいと思います”
伸一は、ただただ、戸田城聖の指導のままに、師の遺志を果たさんとして、世界の平和のために、全力で走り抜いてきた。
その結果が、モスクワ大学からの名誉博士号受章となったのである。伸一は、「創価の師弟道」のすばらしさを痛感していた。また、自分の受章によって、恩師の偉大さを示せることが何よりも嬉しかった。
モンゴルの箴言にはこうある。
「ランプの灯りは、油から生まれる。弟子の英知は、師匠から生まれる」(注)と。
ゆえに、弟子の勝利は師匠の勝利である。
師の戸田城聖を世界に宣揚しなければならぬ――これが、伸一の誓いであった。
引用文献: 注 D・ザヤバータル編、Sh・チョイマー監修『モンゴルの格言3000選』モンゴル国立大学(モンゴル語)