きょうの聖教新聞  2008・11・6

★名字の言

▼東京・青梅市にある「吉川栄治記念館」の方から、こんな話を聞いた。大阪・枚方市の「ひらかたパーク」で、吉川氏の小説『新・平家物語』を題材とした菊人形展が開催されたことがある。それを、氏自身が見学した折のこと

▼菊人形のそばで、じっとたたずむ一人の老人がいる。不思議に思い、係員に「あの方は、どういう人か」と尋ねた。すると、「菊人形に仕立てるための菊を栽培した人です」との返答

▼この言葉を聞いた吉川氏は詠んだ。「菊作り/咲き揃う日は/陰の人」。馥郁と咲き誇る菊が、皆に脚光を浴びる時、手塩にかけて育てた本人は、陰の人として見守っているー。句に込めた文豪の思いが胸に響く

▼菊作りは、花が終わる初冬から始まる。土壌作り、水やり、追肥、脇芽取り、害虫の駆除など、一年中、手を抜けない。丹精込めた労作業の連続があって、大輪の花を咲かせる。その労苦は人材育成にも通じる

▼一人の成長の陰には、必ず育てる「側」の必死の祈り、粘り強い地道な積み重ねがある。一朝一夕では実現しない。徹して一人を大切にする行動が、創価の人材城を築き上げてきた。色とりどりの美しい菊花のごとく、わが地域で、多彩な“人材の花”を百花繚乱と咲き薫らせたい。( 芯 )

SGI会長 モスクワ大学 サドーブニッチィ総長と会談
 総長    創価教育は民衆に尽くす指導者を育成
 SGI会長  人材を育てた人が真の勝利者

★わが友に贈る
 弛まず進め!
 今日も明日も。
 さあ勇猛精進だ!
 広宣流布の大道を
 粘り強く勝ちゆけ!