きょうの聖教新聞  2009・7・16

★名字の言

俳人正岡子規の直筆の選句集がこのほど発見され、話題になっている。俳句の世界をもっと自由で雄壮なものに広げようと「俳句革新」を志した時期の作品とみられる

▼子規の生涯は、病を抜きに語れない。雅号「子規」とはホトトギスの異称。学生時代に肺を患って喀血した時、鳴いて血を吐くといわれる子規にちなんで号した。病に関する句も多く、晩年は病床で、時に口述に頼りながら詠んだ

▼病むことは敗北ではない。子規は病床で自己を厳しく凝視することで、「その独自性をはじめて確立した」(中村稔『子規と啄木』)。病と格闘したからこそ、傑出した作品を生み出せたのである

▼御書には「病気によって仏法を求める心が起こる」(1480ページ、通解)と。長い人生で病む時があるのは当然のこと。大切なのは病に断じて負けないという強き一念だ。その一念が諸天を動かし、何よりも自身の生命力を強め、無限の可能性を発揮させてくれる

▼子規が喀血した時、友人の夏目漱石は「帰ろふと泣かずに笑へ時鳥」と句を贈り、故郷に帰るな。病を笑い飛ばせと励ました。創価の同志も、苦楽を分かち合い、共に前進する得難き宝友。互いに励まし合いながら、人生の勝利を飾っていきたい。 ( 弘 )

★南米 ボリビア赤十字  モンテーロ支部が SGI会長夫妻に「貢献賞」
 モリナ会長  夫妻の励ましは「献身の心」を育み「女性の世紀」を開く

★わが友に贈る
 青年の大情熱が
 地域を変える
 未来を開く!
 若き闘士よ
 新しき大挑戦を!