きょうの聖教新聞  2009・7・17

★名字の言

▼「メロスは激怒した」-。本年、生誕100年となる太宰治の『走れメロス』は、この一節から始まる(岩波文庫

▼メロスは、何に対して怒ったのか?それは、「邪悪暴虐の王」に対してであった。彼は、罪のない人々を平然と殺す傲慢な権力者が許せなかった。青年らしく正義を訴えた。命懸けで友情を貫いた。その姿が最後には、王の心を変えた

山本周五郎の代表作『赤ひげ診療譚』。赤ひげ先生と称される老医が、貧しい病人を苦しめる圧政を、糾弾する場面がある。「おれはごまかされないぞ」「人間を愚弄し軽侮するような政治に、黙って頭をさげるほど老いぼれでもお人好しでもないんだ」(ハルキ文庫)。市井の人々の幸せを願う心は、時に「怒り」となって噴出する

▼優しいだけでは人々を守れない。また、庶民を踏みにじる動きを、見て見ぬふりは、悪への加担だ。御書には「怒りは善悪に通じる」(584ページ、通解)とある。創価学会は、その精神のまま、正義の「怒り」を片時も忘れなかった。だからこそ、民衆を守る大城として栄え続けてきた

▼歴代会長が、軍部権力等と戦い抜いた7月。今また、私たちも、庶民を足蹴にする権力に「怒りの声」を上げ、民衆が主役の時代を築きたい。( 立 )

★勝利、勝利の新時代第31回本部幹部会
 ブラジル ホンドニア連邦大学が名誉博士
 池田SGI会長を讃えアマウラ総長が授与

★わが友に贈る
 「報恩」とは
 弟子の勝利だ!
 正義の栄冠だ!
 わが境涯の
 最高峰へ駆け登れ