【第27回】 自分らしく輝け (2013.4.3)

今いる場所が使命の舞台
 春4月──就職や進学、転居など、新たな環境で出発する人も多いだろう。どうか希望に燃えて、健康第一で前進していただきたい。
 変化にとまどったり、期待と異なって落胆したり、人が羨ましく思えたりすることがあるかもしれない。しかし、若いのだから、どんな変化も、逆境も、成長の好機《チャンス》にできる。
 人は人だ。自分自身が光っていけばよい。ダイヤは、どこにあってもダイヤである。
 御義口伝には、「此を去って彼《かしこ》に行くには非ざるなり」(御書781ページ)仰せである。
 「今いる場所」こそ「使命の舞台」である。眼前の課題に、一つ一つ粘り強く取り組んでいけば、そこから必ず開けるのだ。
 
桜梅桃李で人生を勝ち飾れ
 時には、自信をなくしたり、自分が欠点だらけに思えてしまうこともあるだろう。
 しかし、戸田先生は、よく言われていた。
 「自分の性格を卑下する必要はない。また、無理に直そうとする必要もない。信心を貫いていけば、それはやがて美点に変わっていく。自信をもって、自分らしく生き抜いていきなさい」と。
 自分らしく! これが仏法の「桜梅桃李」の法理である。桜は桜、梅は梅……自らの命の限りに燃えて咲く花は、何と美しいことか。
 早く咲く人もいれば、ゆっくり咲く人もいる。君は君らしく咲け! 遠慮などいらない。
 
周囲に希望送る「太陽」
 日蓮大聖人は、「太陽が東の空に昇ったならば、すべての星の光は跡形もなく消え去る」(同1393ページ、通解)と仰せである。
 妙法を持《たも》つ青年は、一人ももれなく「幸福の太陽」だ。朗々と題目を唱え、若々しい生命の光で、周囲を明るく照らしていくのだ。
 希望も喜びも、与えられるものではない。自分が創り出し、皆に広げていくものである。
 苦労している父母に、自分から親孝行する。悩んでいる友に、自分から励ましを送る──その率先の行動に、青春の価値創造があり、広宣流布の前進があることを忘れまい。