【第54回】 先駆の使命の学生部  (2014.6.18)

力ある人間指導者に
 夕張事件、大阪事件――「三類の強敵」が競い起こる中、わが学生部は誕生した。
 恩師・戸田城聖先生は、「ただ嬉しいという言葉以外にない」と喜ばれた。
 正義の力ある人間指導者よ、踊り出でよ!
 権力の魔性と戦う矢面にあって、私は北海天地から祈りを込めてメッセージを送った。
 日蓮大聖人は、「智者とは世間の法より外《ほか》に仏法を行《おこなわ》ず、世間の治世の法を能《よ》く能く心へて候を智者とは申すなり」(御書1466㌻)と仰せである。
 男女学生部の皆さんは、どこまでも民衆を守り抜き、社会に勝利の旗を打ち立てる英知と勇気のリーダーに成長していただきたい。
苦労と挑戦の日々を
 苦労即鍛錬である。悩みを恐れず、労苦をいとわず、黄金の青春の劇を創造するのだ。その中でこそ、心も頭も体も鍛え上げられる。全てが自分のかけがえのない財産となる。
 挑戦即勝利である。あえて高い目標に挑むのだ。自らの無限の可能性を開拓するのだ。
 祈って、動いて、戦い抜いて、失敗してもなお挑戦し続けた人が、最後は必ず勝つ。
 私も働きながら夜学で学んだ。師匠の事業を支える悪戦苦闘の渦中も、研鑚を止《や》めなかった。大変だったからこそ、今の私がある。
 「鉄《くろがね》は炎《きたい》打てば剣《つるぎ》となる」(同958㌻)との御聖訓を、若き宝剣の皆さんに贈りたい。
大目的を胸に学び抜け
 牧口常三郎先生は、軍部政府の弾圧によって投獄された独房で「青年時代からあこがれて居た本が読めるので、却《かえ》つて幸《さいわ》ひである」(獄中書簡)と悠然と学ばれていた。
 学ぶことは、人間の最高の権利である。
 人は学び続ける限り、行き詰まらない。幸福勝利の軌道を向上していける。
 ゆえに君よ、貴女《あなた》よ、今日も学びゆけ!
 我ら創価の人間革命の運動は、100年先、200年先の人類が進む平和の大道を開いているのである。その偉大な大目的に向かって、「先駆」の誇りに燃え、学び勝ちゆけ!