【第55回】 師子の誉れ 男子部よ勝て  (2014.7.2)

冥の照覧の大確信を
 信心は格好ではない。「戦う心」で決まる。
 男子がひとたび立つならば、「戦う心」を燃やして、「これだけ道を開いた」「これだけ拡大した」という歴史を創るのだ。
 誰が見ていなくとも、誰が褒めなくとも、誇り高く、わが使命の劇を演じていくのだ。
 私たちの一念と行動は、御本仏が全て御覧になってくださっている。全宇宙の諸天・諸仏が見守っている。この「冥の照覧」を大確信して戦うのだ。見栄や気取りなど、いらない。勇敢に大胆に、眼前の壁を突破せよ!
苦難こそ成長の好機《チャンス》
 日蓮大聖人は、父親から信心を猛反対されていた池上兄弟に、「いよいよ・をづる心ねすがた・をはすべからず」(御書1084㌻)と、仰せになられた。
 広宣流布のために進めば、必ず三障四魔が競い起こる。その時こそ、成長できる。「人間革命」「宿命転換」のチャンスである。
 臆病の心に負けてはならない。怯んでしまえば、そこに魔は増長して付け込んでくる。
 「師子王の心」を取り出《いだ》して、恐れなく迎え打てば、魔は退散するのだ。全ての苦難は、偉大な指導者になるための試練である。
青年城を築く時は今
 御書には「未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(同231㌻)と記されている。
 「未来」を決するのは、「今」である。
 ゆえに今こそ、新たな人材を、一人また一人と、励まし、育てるのだ。その地道にして忍耐強い労作業以外に、学会の永遠の発展も、広宣流布の万代の伸展もない。
 一人の「本物の人材」がいれば、全体が栄える。
 要領では、人は育たない。わが身をなげうつ真剣勝負の「魂」と「魂」の触発で、「本物の人材」は育つのだ。そのなかで、自分もまた、本物に成長していけるのだ。
 さあ、わが信ずる男子部の諸君! 君たちの満々たるエネルギーで、日本そして世界の未来を開く金剛の青年城を築いてくれ給え!